1937年のオリジナル作品ではジャネット・ゲイナーが、続いてはジュディ・ガーランドが1954年に、そしてバーブラ・ストライサンドが1976年にと、約20年おきに主演を変え、リメイク版が作られてきた名作映画の『スタア誕生(A Star Is Born)』。この度4度目の映画化と、ビヨンセ・ノウルズ(29)の主演が決定した。
製作と配給はワーナー・ブラザーズ。昨年の今頃は、『私の中のあなた』や『きみに読む物語』のニック・カサヴェテス監督がメガホンをとるという噂であったが、結局は『ミリオンダラー・ベビー』や『グラン・トリノ』といったヒューマンドラマで大変高い評価を得たクリント・イーストウッド(80)に決まった。
また『スタア誕生』の主人公、エンタメ界での成功を夢見て前座歌手として歌い続ける “ヴィッキー(エスター)” にはビヨンセ・ノウルズが決定。しかし彼女の夫で、酒に溺れ人気俳優の座から転落して入水自殺を図る男 “ノーマン” を演じる俳優がまだ決まっていない。
以前はラッセル・クロウという案もあったようだが、ビヨンセがクロウに恋をするというシチュエーションに無理があると判断したのか、プロデューサーらは今、ウィル・スミスを説得していると言われており、彼がダメならショーン・コムズという線もアリか。
ここ20年で、米国のミュージック・シーンは大きく様変わりし、現在牛耳っているスターや音楽プロデューサーの顔ぶれを考えれば、褐色の歌姫でリメイクするのは悪くない。だがビヨンセはショービズ界のサクセスストーリー、映画『ドリームガールズ』での熱演の記憶がまだ新しく、「誰か優れた新人を発掘しても良かったのではないか」という声も。
ちなみに、クリント・イーストウッド監督は大のジャズ・ファンだそうだ。うーん、チームとして息はバッチリ合うのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)