ウクライナ中央部の都市ドニプロペトロウシクの水族館で飼育されているワニが、見学者の携帯電話を飲み込んでしまうというハプニングが発生した。

発端は、14歳のワニ『Gena』を携帯電話のカメラで撮影しようとした女性が、Genaのいる水中にそれを落としてしまったことであった。
餌と勘違いしたのだろうか、Genaは何と、その携帯電話を飲み込んでしまったのだ。
女性は、携帯電話を落としてしまった自分に責任があることは認めたものの、写真や電話番号などのデータが入っているSIMカードだけは取り戻したいと思い、係員にこのことを訴えた。
係員は初め、その話を信じることが出来ずにいた。だがその後、携帯電話の着信音がGenaのお腹の辺りから聞こえてきたので、女性の訴えが本当だと確信したという。

その後Genaは、胃の中の携帯電話が苦痛となっているのか食欲が全くなくなってしまい、更に、今まで遊んでいた他のワニ達と全く遊ばなくなってしまった。
そのため、もしGenaがこのままの状態であるとしたら、レントゲンを撮って調べることになるだろうと係員は話す。
また、手術をすることも考えられているが、獣医や係員達にこのような動物に対する手術の経験がほとんどないこと、そしてワニにも人間にも危害を及ぼす可能性があるため、あくまで最終手段であるという。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）