映画コメンテーター、タレントとして活躍するLiLiCoが自著「ザリガニとひまわり」についてラジオ番組で語った。その際に彼女は敬愛するマドンナとのエピソードを明かしたのだ。
LiLiCo(40)が昨年出版した「ザリガニとひまわり」は自伝小説であり、彼女が5年間に及ぶホームレス生活を過ごしたことなどを赤裸々に書いたものだ。
1月7日のラジオ番組「赤坂泰彦のディア・フレンズ」に出演したLiLiCoは、その頃のエピソードなどを話した。
LiLiCoはスウェーデン人の父と日本人の母を持つハーフである。彼女は「父がジョン・レノンのファンでオノ・ヨーコのように日本人と結婚するのが夢だったから母と結婚した」と両親のなれ初めを明かした。それを聞いたパーソナリティーの赤坂泰彦は「そんな簡単な理由で!」と驚いていた。
実は子ども時代にハーフであることからいじめられたこともあるLiLiCo。『自分がハーフで生まれた理由』を知って一番驚いたのは彼女自身なのだ。
彼女は日本の祖母から送られてくるアイドル雑誌の写真を見てアイドルになる決心をし、18歳で単身来日したのである。しかし、アイドルの道は厳しく演歌を歌う日々もあったそうだ。一時は所持金が43円しか無い時もあったが、近所のおばちゃんたちからもらったスルメを食べて凌いだという。彼女はそうやって売れるようになるまでの5年間を、車の中で寝泊りしてホームレス生活を送ったのである。
そんなLiLiCoの心の支えとなったのが歌手のマドンナだった。「マドンナだってお金が無かったけど頑張ったんだ」と自らを元気づけたのだ。しかし赤坂泰彦は「マドンナよりもお金なかったよ!」とLiLiCoの経験した辛さはマドンナを凌ぐと話した。
やがてLiLiCoは映画コメンテーターとして認められ、人気番組「王様のブランチ」などで活躍する。人気の出た彼女は海外のイベントにも出向くようになった。あるイベントでLiLiCoがテーブルでお酒を飲んでいる時に、気づかぬうちに彼女の後ろをマドンナが通り過ぎたというのだ。周囲からその事実を聞いたLiLiCoは愕然とした。「お酒が好きでホントしょうがないんだから!」と彼女は後悔したが遅かったのだ。
憧れのマドンナがすぐ傍にいながら目にすることができなかったショックで、その後に大物ミュージシャンのプリンスがやって来てもLiLiCoのテンションは上がることは無かった。
LiLiCoはブラッド・ピットやアンジェリーナ・ジョリーなど海外のスターへもインタビューしてきた。赤坂から「一番インタビューしてみたい人は?」と尋ねられて、彼女は「やっぱり一度だけでもマドンナに会いたい」と答えていた。次はニアミスでなくマイクを向けることができるのを期待する。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)