アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】泥棒と泥棒が鉢合わせ。それぞれに盗んだ仰天の品とは。(台湾)

忍び込んだ先で泥棒と泥棒が鉢合わせする、まるでコントのような事件が起きた。お互いの存在に気付いた二人は、初めのうちはお互いを家主だと思ったという。しかし、「同業者」であることに気付くと暗黙のうちにそれぞれの“仕事”に向った。同じ家に入りながら、二人の泥棒が揉めずに済んだのは、それぞれの目的が金銭ではなかったからである。彼らが盗み出した仰天の品とは一体何だったのか。

警察の調べによれば、19日午後2時頃、高雄市で53歳の男(窃盗犯A)が住宅に忍び込んだ。その約10分後、今度は39歳の男(窃盗犯B)が窓から侵入。その時、浴室で水道の蛇口を盗もうとしていた窃盗犯Aは家主が帰ってきたと思い慌てて身を隠した。家に入り込んだ窃盗犯Bも、家の中に誰かがいることに気付き、逃げ帰ろうとしたという。しかし、相手が身を屈めて隠れていたために「同業者」であることに気付き、二人は目と目で通じ合ったかのように窃盗犯Aは蛇口、窃盗犯Bはアルミサッシを盗み出した。

こうして、それぞれの目的を果たした窃盗犯たちだったが、犯行時にあまりに大きな音を立てたため、付近の住民が通報。二人で仲良く出てきたところを逮捕された。

警察関係者によれば、被害にあった住宅は特別華美でないにも関わらず同時に泥棒に入られた、珍しいケースだという。調べに対し窃盗犯Aは、街での“拾い物”の収穫が思わしくなかったために犯行に及んだとし、窃盗犯Bは長い間仕事がなく、盗んでお金に変えようと思ったとし、どちらも「いい年を迎えたかった」と話しているという。

台湾では1月1日ではなく、旧暦の正月を本来の正月として祝う風習があり、今年は2月3日に当たる。泥棒が増える時期でもあるため、警察は戸締りの強化を呼びかけている。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)