エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「ハープ界を脱藩して坂本龍馬に」。世界ランクのハーピスト松岡みやびがバラエティ界へ進出した真意とは?

ハープの国際コンクールで世界ランキング3位という実績をもつハーピスト松岡みやびが今年に入りバラエティ番組に出演して話題となっている。彼女はいわゆるセレブな環境で英才教育を受けてきたのだが、なぜ今バラエティ界に進出したのか? テレビ番組で彼女はその真意を語った。

松岡みやびは子どもの頃から母親の影響でハープを学んだ。学習院女子高等科から東京芸術大学音楽学部へと進みハープを専攻。高校生の頃からコンクールで優勝するなど活躍しており、23歳でジュネーヴ国際音楽コンクール(ハープ部門)の世界ランキング3位となった。これは日本人としては初の快挙でもある。
その彼女が今年6月にテレビ「踊る!さんま御殿!!」でバラエティ番組初出演を果たし、以来「イチハチ」などでもセレブなエピソードを披露して話題となっているのだ。
11月16日放送の「踊る!さんま御殿!!」に再び出演した松岡みやびは前回の出演で大反響があったことを報告した。放送後に彼女の名前がネットの検索サイト『グーグル』で検索順位1位となり、自身のブログもアクセス数が300から3万へと跳ね上がったのだ。おかげで彼女が開くハープ教室の電話も鳴り続けて急に生徒数が増えたのである。

松岡みやびは名ハープ奏者ではあるが番組ではハープの演奏を聞かせるわけではない。彼女の常識はずれなエピソードがウケているのだ。
彼女はハープ一筋の生活を送ってきたので、33歳まで彼氏がいなかったことを明かしている。母親からハープに打ち込むような暮らしを強いられて、音楽家専用のマンションの一室をハープ用に借りてハープの漬けの日々を送っていた。その部屋には数百万はするハープが何台も置いてあるという。
そんな暮らしぶりから知れるように松岡みやびはセレブな生活を送っていたわけだが、自ら危機感を覚えた彼女は33歳の時に家を出て一人暮らしを始めたのである。彼女にとってはそれまで全てを母に委ねていただけに大変な決断だったのだ。しかし、その甲斐もあり初めて彼ができファーストキスも経験したのである。

そうした過去を明かして一躍知名度を上げた松岡みやびが、今回さらに驚くべき事実を明かしたのである。
彼女によるとハープの世界では世界大会のクラスになると演奏者は演奏に集中するが、採点者のハープの先生たちが流派の違う演奏者の得点を悪くするなどして陰で画策すると言うのだ。
それ故に本当の実力による順位とならない可能性があり、国際コンクールでも「わたしは絶対1位だった」と豪語するのである。

松岡みやびはそんな現状をなんとかしようとハープ界から飛び出したのだ。彼女は「ハープ界の坂本龍馬になる」とその決意を語った。ほとんどが女性ばかりのハープ界は『大奥』のようであり、彼女はそこから『脱藩』して大衆にハープを返そうと考えているのだ。
「セレブだけがハープをするんじゃない」という彼女は『21世紀は一家に一台ハープの時代』が座右の銘だという。
オーケストラなどで見かけるハープは1台が1000万円ほどするらしく、まさにセレブしか手の出ない楽器なのだが彼女の話では膝に乗せる程度の大きさだと6万円くらいからあり「津軽海峡冬景色も弾ける」ので誰でも楽しむことができるそうだ。

松岡みやびはブログタイトルを『21世紀は一家に一台ハープの時代に!』としている。その中で脳科学者の茂木健一郎氏から「おまえはクラシック界を脱藩してきたんだから捨て身でガンバレ」と応援されたことから『ハープ界の坂本龍馬』を思いついたことを明かしている。
壮大な目標を掲げる松岡みやびだけに、これから年末年始にかけてその姿を目にすることが多くなりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)