アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】花とハイテクの融合。台北花博がすごい!

台北国際花博覧会が6日、開幕した。台湾で初となる国際的博覧会で来年4月25日まで開催される。6日夜には淡水河で開幕花火ショーが繰り広げられた。11万発の花火が約1時間に渡り打ち上げられる中、台湾の地形をかたどった花火が水面から起き上がり、「台湾の立ち上がり」が表現されると42万人の観衆から歓声が上がった。

花博会場は、円山公園エリア、新生公園エリア、美術公園エリア、大佳河浜公園エリアの4つのエリアからなり、計14のパビリオンで構成されている。花博運営部は開幕当日の来場者を10万人と予測していたが、実際に来場したのは4万人弱と予測をはるかに下回る結果となった。しかし、10月中に行われたプレオープンの混雑などから、一部の人は開幕の混雑を避けたと考えられる。台北市は半年に渡る会期中、国内外から800万人の来場、経済効果は168億円と見込んでいる。

今回の花博には31カ国からの出展があり、世界の美しい草花に触れられるだけでなく、台湾のハイテク技術もみどころのひとつとなっている。新生公園エリアにあるドリーム館では紙のように薄いスピーカーや、観客の呼吸や心拍などを読み取るモニタリングセンサーを搭載した360°パノラマシアター、メガネなしで3D映像が楽しめるディスプレイなど、世界五大最先端技術が五感に訴える空間を作り出し、人気を集めている。

また、花博の4つのエリアでは、新しいハイテク技術を取り入れ、GPSの貸し出しサービスを行っている。機械を持っていれば、万が一子どもやお年寄りを見失っても、広い園内のどこにいるのかが確認できるという嬉しいサービスだ。

羽田~台北(松山)便の復活で、日帰りも可能になった台湾への旅。五感で楽しむ美の力を味わってみてはいかがだろう。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)