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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「あのレッドカーペットは屈辱」。寺島しのぶが“ベルリン国際映画祭最優秀主演女優賞”の真実を吐露。

女優、寺島しのぶは国内外で数々の賞を取り、いまや日本を代表する女優の仲間入りを果たした。中でもベルリン国際映画祭での受賞は彼女を世界に知らしめるものとなったはずだ。しかし、その実情に彼女は屈辱さえ感じたと明かしたのである。

NHK大河ドラマ龍馬伝では重要な役どころとなる龍馬の姉、乙女に抜擢されるなどますます活躍する寺島しのぶ。そんな彼女が10月10日に放送された「福山雅治のSUZUKI Talking F.M.」にゲスト出演した際、自身を最も有名にしたと言える『ベルリン国際映画祭最優秀主演女優賞』での辛いエピソードを告白した。

今年の春に若松孝二監督の映画『キャタピラー』での主演が評価されて実に日本人として35年ぶりに同賞を受賞した彼女だったが、映画祭に駆けつけた時にはスケジュール上『キャタピラー』の上映に間に合わなかったのである。
映画祭には和服姿で参加した寺島しのぶは、ハリウッド女優のジュリアン・ムーアが入るその前にレッドカーペットを歩くことになったのだ。ジュリアン・ムーアは2003年に『めぐりあう時間たち』で同女優賞を取った世界的名女優で「ブギーナイツ」、「ハンニバル」、「エデンより彼方に」など数々の大作に出演している。

寺島しのぶは和服でレッドカーペットを歩くのだから目立たぬワケは無いのだが、彼女が女優だと気づく者が誰も居なかったのだ。すでにレッドカーペットが終わり、入り口に差しかかる寸前で1人の日本人が「寺島さ~ん!」と声援を贈ってくれたのである。
すると周囲はようやく彼女が女優であることに気づき「撮影したいから」と50mほど後戻りさせられて再度レッドカーペットを歩かされた。しかもその時後ろからジュリアン・ムーアが入ってきたのである。
寺島はその時のジュリアン・ムーアを「思いっきりカジュアルな格好なのに、すごい華やかだった」と表現している。そして報道人はあっという間にジュリアン・ムーアへとカメラの向きを変えたのだった。

彼女はこの時の経験を「寺島しのぶはまだまだ、世界では通用しないと分かった」ことが逆に良かったと振り返る。「もっと頑張らねばとますますやる気になった」と決意を語った。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)