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超細菌NDM-1(ニューデリー・メタロベータラクタマーゼ1)は現在、インド・パキスタンのほか数十の国や地域で感染者が報告されており、少なくとも6人が死亡している。
この度、台湾初となるNDM-1の感染者が見つかった。
感染が見つかったのは、先月、グルメ旅行番組の取材のためにインドを訪れていたカメラマンの男性。取材中に銃弾を受けたため、現地で手術を受けた際に感染したと見られている。しかし、なんら症状はみられず、NDM-1の主な感染経路が手術などの医療によるものであることから、感染拡大の心配はないとして4日、退院した。
空気感染の心配がないとはいえ、注意が必要ないわけではない。NDM-1は大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌から見つかっている。つまり、普通に健康に生活する人にかかわる可能性があり、国内での広がりに警戒する必要があるのだ。
日本では、4日にさいたま市の医療センターに入院している海外渡航歴のない女性患者からNDM-1が検出された。国内で感染した可能性が高いとみられ、想像以上の感染例があると推測されている。
感染後の症状は感染者の健康状態によるが、ひどければ死に至る可能性もある。普段の生活での感染を避けるためには、手洗い、うがいをしっかりすることやむやみに病院へ行かない、などのエチケットを守ることが大切である。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)