EU発!Breaking News

writer : techinsight

【EU発!Breaking News】世界一長生きの双子は、98歳のフランス人姉妹(仏)

長寿大国と言われている日本で1991年に100歳の誕生日を迎えたきんさんぎんさんの記憶はまだ新しい。平均寿命を超えて長生きするだけでも素晴らしいが、双子で一緒に長生きできると嬉しさも倍増である。この度フランスで、9月23日に98歳の誕生日を迎えた双子姉妹レイモンドさんとルシエンヌさんが、現在世界一長生きの双子としてギネスブックに登録された。

「間違いない。彼女達が世界一長寿の双子だ」と、慎重な調査を元に確認したギネスブックの認定員が太鼓判を押した。
ギネスブックのミニフィルムに載せるため、レイモンドさんとルシエンヌさんは一足早く誕生日の2日前に、家族に囲まれてシャンパンとバースデーケーキでお祝いをした。杖を使うことも、読書以外に眼鏡をかけることもない2人の毎日の楽しみは、アペリティフ(食前酒)とフランスのトランプ遊び「タロット」だ。

ルシエンヌさんは昔、バスケットチームでパリ大会で優勝をした経験があり、また2人とも1930年代にフランス代表として体操チームに所属していたという輝かしい歴史がある。それ以外にも、水泳やテニスなどもやっていたというスポーツウーマンの2人は98歳の年齢を感じさせないほど、はつらつとしているのが印象的だ。

2人の娘をもつレイモンドさんは、長い人生の間に3人の男性と結婚し、3度未亡人になっている。一方、2人の息子をもつルシエンヌさんは生涯1度だけ結婚したが、同じように夫に先立たれている。そんな彼女達は5年前から一緒に暮らしていて、周囲のお世話にならず、できることは全て自分達でやるというから頼もしい。また、毎日元気に暮らせることに感謝しているという2人は、世間の病気の話題はしたがらず、常に前向きだ。日課の散歩を欠かさず、95歳までは夏になると頻繁に海に行っては海水浴を楽しんでいた。

双子で一緒に長生きをする秘訣は、彼女達の場合は毎日共に規則正しいリズムで生活を送り、無理なことはしない。何をやるのも2人一緒。好みも全て一緒だということである。ただ例外で1つだけ違う好みがある。それは朝の飲み物。レイモンドさんはホットチョコレートを、ルシエンヌさんはコーヒーをそれぞれ長年の日課にしているそうだ。

彼女達の明るい笑顔と心の余裕は、暗い話題が多い今の世の中で毎日時間に追われて生活している現代人に、それぞれの人生の中で一度立ち止まって、生きることの素晴らしさを再確認すべきだと教えてくれているようだ。
(TechinsightJapan編集部 福山葉月)