EU発!Breaking News

writer : testjournalist

【EU発!Breaking News】34年同じ番号を買い続け。生活保護受給者から一転、億万長者になった女性。(仏)

家計のやりくりに苦しみ、周囲の援助を受けていた人がある日突然、5億5千万円を手に入れたら、人生が180度変わるに違いない。そんな夢のような話がフランスで起きた。

ブルターニュ地方に住む60歳の女性が大金の宝くじを当てた。彼女は日々の生活にも困っており、フランスの貧しい人達を救うために設立された団体「Restaurant du Coeur(ハートレストラン)」に長年お世話になっていた。そんな彼女が一夜にして億万長者になったということで大きな話題を呼んでいる。

毎週金曜日にヨーロッパ全土で行われる宝くじ「Euromillions」。昨今の経済危機の影響を受け、懐事情は皆同じ。当たるわけがないとはわかっていながらも、藁をも掴む気持ちで何10億分の1の確率の当選に期待して購入する人々が多く、国境を越えて人気が高い。

1枚2ユーロ(約220円)のこの宝くじはナンバー方式で、1から50までの数字を5つ、さらにラッキーナンバーとして1から9の数字を2つ選ぶというもの。1等が200万ユーロ(約2億2千万円)のフランスの宝くじが1から49までの数字5つと1から9までの数字1つを選ぶのに対して、当たる確率はさらに低くなる。ただ、「Euromillions」の魅力は1等賞金が1千500万ユーロ(約16億5千万円)もの高額というところにある。

今回はヨーロッパ全体で3人が同じ番号で当選したため、山分けとなり、この女性の手元に入るのは3分の1の500万ユーロだ。
女性は匿名を希望しているが、5億5千万円の最初の使い道として、家の購入と今まで助けてくれた周囲の人々へのお礼、そして食費が払えなくなった時に何度も助けてもらったハートレストランへの募金を考えているという。賢明で立派な人物であろう。

実はこの女性、34年間毎週同じ番号を買い続けていた。さらに驚くことに、彼女は宝くじが当たって自分が大金を手にする夢を数ヶ月前から頻繁に見るようになり、そろそろ「チャンスが巡ってきた」ことを当選前から悟っていたという。
今まで陽の当たらない場所での暮らしを余儀なくされてきた、彼女の第2の人生のスタートをそっと見守りたい。
(TechinsightJapan編集部 福山葉月)