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台湾新莊で一人の男が父親を130ヶ所刺して殺すという恐ろしい事件が起きた。男の部屋からは『父親殺害ノート』が見つかっており、日頃から殺害の機会を狙っていたようだ。刺された父親はその場で死亡した。
警察の調べによると、父親を殺害したのは29歳無職の息子で、軽度の精神疾患がある。祖父の他界後、初孫である自分にも遺産分与があるはずだと父親に要求し、喧嘩が絶えなかった。父親の出勤時、菜切り包丁を持って踊っていた男は、父親から「仕事を探しに行け」と言われたことに腹をたて、父親に刺しかかった。しかし、父親に振り払われたため、玄関付近に隠してあった刺身包丁を取ると、今度は父親の胸を十数ヶ所刺した。力を入れ過ぎて包丁が折れたので、菜切り包丁を拾って何度も何度も刺した。監視カメラには、男が右手が痺れるまで刺し続け、数秒休憩した後、包丁を左手に持ち替えて、既に倒れている父親を刺す様子が記録されており、犯行は6分間にも及んだ。
警察の調べに対し、男は5年前から父親を殺したいと考えていたと話している。何度も登山ナイフを買ったが、その度に父親に見つかり没収されたという。男の部屋から見つかった『父親殺害ノート』には、凶器の選択や、致命傷を負わせる方法などが書かれており、日頃から父親に対し憎しみを持っていたことが読み取れる。
犯行後、全身血まみれで現場に呆然と立ち尽くしていた男は、そのまま連行された。連行される車の中で、「俺は自分のしたことに後悔はしない」と話したという。警察は取り調べの後、殺人罪で送検している。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)