驚異的な人気を誇る16歳のR&Bシンガーのジャスティン・ビーバーにも、どうやらステージを妨害する “アンチ” がいたようだ。これにはファンも大ショック。だが彼のプロ根性はたいしたもの。他の観客のために、彼は果敢にステージを続けた。
それは昨年の冬にカリフォルニア州サクラメントのラジオ局で開催された、あるプロモーション・イベントでのこと。そのハプニングを録画した人がYouTubeに公開した映像が今、ビーバー・ファンの間で「かわいそう、でもジャスティンは偉い!」と話題になっている。
ステージ上を歩きながら “みんな愛しているよ~!” と観客に向かって話しかけたビーバーに、客席から突然、満タンの水が入った1.5リットルサイズのペットボトルが投げ込まれた。
危害を加えようとした “アンチ” というより、超熱狂的な女性ファンの「より強烈な思い出を作りたい」といった身勝手な発想による、衝動的なものであったのかも知れない。
恐ろしいことに、投げた女性のコントロールは見事であった。だが、ビーバーの反射神経がその上を行く。瞬時に体をすくませ、上腕で振り払ったため、ボトルはおでこに軽く当たったものの頭蓋骨への直撃は避けられた。
米国のエンタメ界は、子供であろうがアイドルであろうが、稼ごうとする者に対して仕事上の容赦はしない。ボディーガードが彼を守ってステージ脇に誘導するといった過剰な反応もなく、ビーバーも「わぁ、僕こういうのイヤだなぁ。なぜこんなことするの? 分からないよ!」と客席に向かって語り、逃げるどころか毅然として仕事を続けた。
YouTubeのその映像はこちらから。
http://www.youtube.com/watch?v=b0GjKiy3nSI&feature=player_embedded
なんとも見事なビーバーの反射神経、そして16歳のアイドル歌手とは思えない立派なプロ意識。お酒とクスリに活気づけられてステージに上がるアーティストなら、救急車で運ばれレントゲンを撮る騒ぎとなっていたはずだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)