エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「監禁されてました」。ハードな練習に明け暮れたインディーズ時代のSCANDAL。

SCANDALは女子高生の制服を着て髪を振り乱してロックを演奏するガールズバンドとして注目された。彼女達は2008年にメジャーデビューすると、それからわずか3日目には音楽番組「ミュージックステーション」に出演するほどインパクトが強かった。だが彼女らがバンドデビューするまでには、並々ならぬ努力があったようである。

SCANDALがメジャーデビューしたのは2008年10月だが、インディーズデビューも同年の3月なのである。しかも全米6大都市ツアーを敢行してフランス、香港での国際的なイベントにも出演しているのだ。
日本の女子高生がロックをガンガン演奏する姿に外国人が賞賛の拍手を贈り、写真を撮影しているシーンが国内ニュースでも報道された。

メジャーデビュー前から国際的に注目を集めた彼女達だが、それまでの道は険しかったようだ。8月16日放送のテレビ「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに出演したSCANDALは、バンド結成のエピソードを話した。
HARUNA(22)ボーカル&ギター、TOMOMI(20)ベース&ボーカル、MAMI(20)ギター&ボーカル、RINA(18)ドラムス&ボーカルの4人は初めは楽器をやっていなかったというのだ。
関西の「ボーカル&ダンスクール」で出会った彼女らは当初は歌とダンスを練習していた。ある日、スクールの先生が「楽器をやってみたら」と提案してきたので、楽器をやるならバンドを組もうという事になったのである。
そして2006年にバンドSCANDALが結成され、4人の担当楽器が決まりゼロから練習が始まったのだ。

司会のタモリは自らも楽器を演奏するのでその感覚は分かる。「それから楽器を始めたのならば、大変だっただろう」と彼女らに尋ねた。
メインボーカルのHARUNAが「土日は朝10時にスタジオ入りして、夜10時まで缶詰状態で練習」と1日に12時間練習した事もあると話すと、ベースのTOMOMIは「監禁されてましたね。鉄の檻に入れられてました」と当時を表現した。
そこまで練習したからこそ、わずか2年間で世界のイベントで演奏するほどのバンドに成る事ができたのだ。

しかし、世界に進出する時にはさらに超えなければならない壁があったという。
まず、海外では言葉の壁があるがそれは付け焼刃でどうなるものでもない。そして演奏の腕もまだまだで、音で納得させられるほど自信は無い。そう考えた結果、彼女達が行き着いたのが「とにかく動きまくろう」というものだった。
ところが、楽器を弾きながら動き回るのも難しいのだ。「最初は直立不動で3cmくらいしかジャンプできなかった」と彼女達は語る。
「アメリカに行って、それではダメだ」ととにかく動く練習をした。マンションの1室で(階下に響かないように)布団を敷いてその上で飛び跳ねて演奏する練習をしたというのだ。
その話にタモリが「意外と根性がある」と感心すると彼女らは「根性だけはあります。根性だけしかないですね」と答えていた。

最近はワンマンLIVEもやれるようになり、より自分たちがやりたい音楽ができるようになったので楽しくて仕方ないそうだ。8月11日に出た2nd.アルバム「TEMPTATION BOX」にはそんな自分たちがやりたい事ができたという。

SCANDALはアニメ映画『ルー=ガルー』(8月28日公開予定)では挿入歌「KOSHI-TANTAN」を担当、PVアニメとして劇中にも登場する。今年はこれからますます出てきそうな気配だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)