ある日突然、あなたの住む家のポストに「神から」と書かれた手紙入りの封筒が入っていたら。しかも、封筒の中には現金が入っているのだ。こんなおとぎ話のような出来事がフランスのとある地方で実際に起こった。

謎の封筒が配られたのは、カルヴァドス地方のとあるマンション。なんとこのマンションの住民全員にこの封筒は届けられた。封筒の中身は現金と「神から」と書かれた手紙のみ。金額はなんともご丁寧に各家庭の家族構成によって異なっており、内訳は大人1人につき40ユーロ（約4200円）、子供1人につき20ユーロ（約2100円）となっていた。

この「神様」、実は地元警察は既にその人物を特定している。しかし、本人の強い希望により公表する予定はないという。その謎の人物は別の地域でも同様の行為を行っているということである。

このマンションは低所得の人々が多く暮らしている。差出人は、神の恵みを一番必要としている人達の手助けに少しでもなれば嬉しいと警察に話しているという。

フランスでも例に漏れず、近年の経済危機の影響のために生活困難を強いられている家庭が少なくない。このような一般人による良心的行為は、国民にお金のあり方、使い方を考えさせる良い手本となるに違いない。
（TechinsightJapan編集部　福山葉月）