エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「二股もアリ? 」。加速する仮面ライダー人気でイケメン俳優の活躍もスピードアップ。

ウルトラマンと並びヒーローシリーズとして人気がある仮面ライダーだが、平成のライダーから随分と趣が変わってきた。オダギリジョーを始めとするイケメン俳優が見どころのひとつとなってきたのである。だが、その平成ライダーシリーズも最近ではイケメン俳優の動きに変化が見られるのだ。

昭和の仮面ライダーシリーズといえば本郷猛を演じる藤岡弘(現在は藤岡弘、に改名)に始まる、一連のシリーズである。対して平成の仮面ライダーシリーズは2000年に放映された「仮面ライダークウガ」から始まるシリーズがそう呼ばれている。
この「仮面ライダークウガ」で主演したオダギリジョーがこれをきっかけに人気俳優へと成長していったことから、後のシリーズで仮面ライダーを演じるイケメン俳優たちが注目を浴びることになるのだ。
そして、そのパターンは翌年放映された「仮面ライダーアギト」から賀集利樹や要潤の人気が急上昇したことで定着していった。

「仮面ライダー555(ファイズ)」から半田健人、2005年の「仮面ライダー響鬼」ではすでに俳優として人気があった細川茂樹を起用したが、次作の「仮面ライダーカブト」では、水嶋ヒロと山本裕典という現在イケメン俳優のトップクラスを2人も出しているのだ。
そして2007年放映の「仮面ライダー電王」では佐藤健が、そして翌年放映の「仮面ライダーキバ」からは瀬戸康史が出ている。

実は、この瀬戸康史辺りから様子が変わってくる。彼は仮面ライダーが放映中にドラマ「恋空」に主演して話題となったのである。
それまでは、仮面ライダーに出演して人気をつかみ、その後ブレイクするというパターンだったのが出演中に他ドラマで主演を務めたのだ。

そして、現在放映されている「仮面ライダーW」で主演の1人、フィリップ役の菅田将暉(すだまさき)もそのパターンとなった。彼はドラマ「ハンマーセッション!」に主演ではないが生徒、坂本洋平役としてレギュラー出演している。
また、仮面ライダーアクセルになる照井竜を演じる木ノ本嶺浩も仮面ライダーWと同時期の3月にフジテレビ熱血教師スペシャル「夢の見つけ方教えたる!2」に教師役として出演した。

このように、仮面ライダーに登場しているイケメン俳優が人気が上昇すると同時進行で他のドラマに出演するという流れが出てきたようなのだ。
彼らが活躍することはファンにとっても嬉しいことなのだろうが、反面で仮面ライダーというヒーロー役をしていながら、別ドラマでは一般人を演じるというのはどうなのだろうか。
例えば、NHKの『うたのおねえさん』の場合は他の仕事は一切してはいけないという前提で契約をするというが、これは『子どもの夢を壊さないように』という配慮によるものだろう。ヒーロー物にもある程度そうした配慮は必要な気もするのだが。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)