台北県で『千人斬り』を目標に掲げるプレイボーイが、別れを持ち出された悔しさから、恋人を果物ナイフでめった刺しにするという恐ろしい事件が起きた。恋人を殺害後に逃走していた男は、26日午前に母親に付き添われ出頭している。
警察の調べでは、犯人は24歳の無職の男。被害者の女性(19)とは、3ヶ月前から同居していたという。しかし、支配欲が強い上に浮気性の男に耐え切れなくなった女性は、七夕バレンタインの日に別れを告げ実家に戻っていた。
しかし、女性が別れを持ち出した後、男は毎日、女性の家や仕事場の前に現れ、“お前が憎い”“オレに気をつけるんだな”“家族にも言っておけ!”などのメールで脅したという。
女性が、外出の際に友人に付き添われるようになると、男は女性を外へ出すため、警察に“女性に脅されている”と嘘の通報をした。このため女性は、友人2人に付き添いを頼み、警察署へ説明に出向くことになった。警官は男と女性に冷静に話し合うように勧めた。そして、時間が遅かったことから、女性は2人の友人を先に帰した。その後、男と女性は深夜2時頃警察署を出た。
警察の調べによると、その後、男は女性の後を追い“どうしてくれるんだ”“バカにしたのか”と詰めより、女性を地面に押さえつけ、殴りつけたという。そして、用意してあった果物ナイフを取り出し、腕や腹などを斬りつけた。25箇所を刺された女性は、その場で死亡している。
自分自身を“条件がいい”と評価するこの男は、女性との交際期間中、自身のブログに『最後の女性 一生一緒に歩いていく女性』などと記していたが、別れた後には『千人斬りを達成したい』などと記しており、女性が、今までに果たした129のうちの1に過ぎないことを強調している。また、自分がその気になれば手に入らない女はいないという自信もあったようだ。
その高すぎる自信ゆえの事件。ナルシストや自信家は、プライドを傷つけられることをひどく嫌う。“自分はいいけど他の人はダメ”という自己中心的な男や、目的の為には手段を選ばない男も危険だ。こんな男が恋人なら、別れ話は要注意すべきである。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)