発酵した梨を食べた野生のリス、酔って放心状態に(米)<動画あり>
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「もしも、奥さんとお母さんが同時に溺れていたら、どちらを先に助けますか?」 これは恐らく男性にとって、いつの時代もぶち当たる、難しい問題なのではないだろうか。13日、中国四川省綿陽市平武県で大雨による洪水が発生し、ある一家に襲い掛かった。
洪水は家の門を打ち破り、水深は大人の首の高さにまで及んだという。最も大切な2人の女性とともに生死の瞬間に立たされた男性。当時、妻と母親の距離はそれほど離れていなかったが、男性は母親の手を引き、息子は妻に任せて家の外に出ることにしたという。しかしこの時、巨大な波が襲い掛かり、母親の手が滑り抜けてしまった。男性はただ「つかまって!」と叫ぶことしかできなかったという。
妻は息子を抱えて急流の中にいたが、突然巨大な石がぶつかり、その拍子に息子は腕の中から落ちてしまった。妻は幸い男性の方に流されたため、男性が道路の高い部分まで引っ張り、一命を取り留めた。既に洪水は収まっているが、目の前で母親が流され、息子の行方も分からない夫妻。心の痛みが治まることはないだろう。
極限の緊急事態に陥った場合、妻か母親かなどと考えてはいられない。ネット上には、妻が息子を抱いていたのだから、妻を先に助けるべきだったという声もある。しかし、そんなものは結果論でしかない。それで親子3人が無事に陸に上がれた保障はない。あるいは、3人とも石にぶつかり流されていたかもしれないのだから。
「私とお母さん、どっちを先に助けるの?」という質問のいかに無意味なことか。「何が何でもまずお母さんを助けて」と言える逞しい妻に、記者はなりたい。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)