エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】“Mr.踊る”が告白。『踊る大捜査線』新作まで7年間もかかったワケ。

映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』が、7月3日に公開される。大ヒットした前作から今回の作品まで、7年の月日が経ってしまったのは何故か? “Mr.踊る”と言われる人物が、その真相を『めざましテレビ』(フジテレビ系)で語った。

“Mr.踊る”とは1997年1月に始まったTVシリーズから、今回の映画まで見守り続けている亀山プロデューサーである。彼は、TVシリーズ『踊る大捜査線』を制作するにあたって“リアリティー”を、コンセプトにしたという。

たとえば名作刑事ドラマ『太陽にほえろ!』のような、刑事同士を“山さん”“ジーパン”等と呼ばせず、氏名もしくは役職名で呼び合うなど、現実性にこだわった。また、主役は刑事なので犯人の心理描写はせずに、刑事が体を張って犯人を捕まえることをドラマの中心とした。

しかし、“リアリティー”を追求したドラマを魅力あるモノにしたのが、質の良い脚本と演出、そして実力派の俳優陣だ。主役の織田裕二だけでなく、脇を固める俳優達もそうそうたるメンバーだった。

その中のひとり、“和久平八郎”役のいかりや長介が2004年3月に他界したことによって、『踊る大捜査線』シリーズは最大の危機を迎える。スタッフや俳優誰もが、いかりや長介が不在の続編は考えられなかったのだ。どうしたらよいのか。思い悩みながら、時が過ぎていった。

そして、いかりや長介が亡くなってから4年後、転機が訪れる。東京臨海副都心に、『東京湾岸警察署』が新設されたのだ。地元住民から圧倒的な支持により決定されたという、『踊る大捜査線』を連想させる新しい警察署の名称。これにより、「もう、そろそろ(映画を)制作しないか。」という声が上がってきたのだという。

過去の映画は1~2作目ともに、いずれも興行収入100億円を超えた。新たなる『踊る大捜査線』には、“和久平八郎”の甥として、伊藤淳史が登場する。いかりや長介は新作にも息づいている。最大の危機を乗り越え、新たなる『踊る大捜査線』も大ヒットの予感である。
(TechinsightJapan編集部 みやび)