ミュージシャン、役者などと幅広い活動を続けてきた吉川晃司。若い頃は生意気で、数々の伝説を残している彼だが、今でも「常にとんがっていたい」と語る。そんな彼は中国史を読んで精神を鍛え、肉体は、なんと公園の遊具で鍛えるとか。そして彼の結婚観もまた、個性的であった。
18歳の時「モニカ」で歌手デビューした吉川晃司。高校時代に水球で鍛えた肉体美で世の女性たちを魅了した。1984年の新人賞を、歌手と役者部門を合わせて8つも受賞し、大型新人と将来を期待されていた。さらに1989年にはギタリストの布袋寅泰とロックユニット「COMPLEX」を結成するなど、幅広い活動を続けた。
44歳になった現在ではおもに役者の仕事が多く、公開中の映画「必殺剣鳥刺し」では、豊川悦司と見事な殺陣を繰り広げている。昨年の大河ドラマ「天地人」の織田信長役もまだ記憶に新しい。私見であるが、過去に信長を演じた役者の中では間違いなくトップクラスの存在感だったと思う。
そんな吉川晃司が、7月11日放送の「Theサンデー NEXT」の「毒光対談」で、徳光和夫の毒舌インタビューを受けた。
常日頃から三国志などの中国史や、孫子などの兵法や哲学書を読んで己を鍛えているという吉川であるが、肉体の維持も怠らない。人目を気にしないという彼のトレーニング方法は、公園の遊具を使ったものだった。町の一角にある、子どもたちも遊ぶ公園の遊具を使ってトレーニングする吉川の映像が流れた。遊具を使うといいトレーニングができるという。なかでも「“うんてい”はあなどれない」そうだ。あんないい男が公園で黙々とトレーニングをしていたら、さぞ目立つことだろう。
44歳にして独身の吉川。「常にとんがっていたい」と語る彼に徳光が「そんなんだから嫁さんが来ない。どうして結婚しないの」と毒づいた。「戦場に出たら帰ってこないタイプだから」と自分を武将に例える吉川だが、一方で「守るものができた時に、人は一番強くなる。だから、強くなる自分を見てみたい」と、一生独身でいるつもりはないことも語った。多くの人は安らぎや安定を求めて結婚したいと思うのに、「強くなった自分を見たい」から結婚してみたい、という吉川。さすが、人とは違う。
だが、「意外とつきあいやすい」と徳光は吉川のことを評価する。吉川自身もそれを認めた。本当は“いい人”なのだろうか…いやいや、そんな吉川は面白くない。役者としても男としてもいい年頃をむかえる彼には、さらに気迫のある芝居で私たちを魅了してほしいものだ。
(TechinsightJapan編集部 大藪春美)