10月に開催されるフェイ・ウォンの復帰コンサート『王菲2010巡唱』のための記者会見が19日に開かれ、300人もの記者が会場に集まった。5年ぶりの復帰となるフェイだが、人気は衰えない。その記者たちを2時間も待たせたフェイ。しかも、記者会見に姿を見せたのはたったの10分間。発言したのも3言だけだった。しかし、それも女王の魅力がねじ伏せたのか、記者の中には文句を言うものはいなかった。

主催者はフェイのデビュー21周年と5年ぶりの復帰を祝うため、会場にこれまでのフェイの写真を一面に貼ったタイムトンネルを用意。訪れた記者たちを盛り上げた。
記者会見では、コンサートの前売りチケットは1888万人民元（約2.4億円）にもなり、中華圏コンサートのチケット売り上げ記録を更新したこと、3Dチケットにすることで偽造防止に努めたことなどが発表された。

各地のファンたちからの祝賀メッセージを収録したVTRが終わると、フェイが登場し、「記者会見へようこそ、お久しぶりです。」とあいさつした。

いつも奇抜なファッションで世界を驚かせてきたフェイだが、今回の記者会見には赤と黒のシックなドレスにビニールサンダルで登場。控えめな中にも独特の風格が表れていた。

長い間、公の場でメディアと対面することがなかったためか、終始腕を組み、緊張した様子だったフェイ。記者たちの撮影が終わると素早く会場を後にした。

“ステージが恋しい”と言うフェイの発言から計画されたという今回のコンサート。「華麗で優雅なコンサート」をテーマに、これまでのヒット曲だけでなく新曲も披露される。ファンだけでなく、フェイ自身も待ちわびた今回のコンサート。歌姫復帰への期待が高まる。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）