ハリウッドに生きる人々にとって、オスカー像を握りしめる瞬間ほど幸福なものはないだろうと思っていた。だが、そうではない人も中にはいるようだ。俳優ブラッドリー・クーパー(35)は、学生時代のアルバイトの経験がもとで、“トロフィーや賛辞よりドル札” という人間になってしまったそうだ。
ニューヨーク大学に通っていたクーパーは、「モーガン・ホテル」で5か月間ほどドアマンのアルバイトをしていた。お客さんから「有難う」と言われてチップを渡される時の興奮を、彼は今でも忘れられずにいるという。
クーパーにとっては唯一それが、「正当な対価を支払われている」と感じられる瞬間であったらしく、現在自分の出ている映画について、どのような称賛のレビューに触れてもあまりときめきを覚えないらしい。
「20ドル札をくれるお客さんもいたよ。こうしたことは絶対に忘れられない。自分たちドアマンが稼いだチップの合計って、毎日本当にすごい額になるんだ。俳優になった今は、褒め讃えられておまけにトロフィーまで貰ったりするけれど、考え方によっては、現金を貰っていたあの頃の喜びに敵わないね。」
自分という人間、富や名声についてこのように話すクーパーは、女優レネー・ゼルウィガーとの交際がもうすぐ1年を迎える。飾りっ気がなく、ファッションにはお金を掛けない主義のレネーとは、そういう点でもウマが合うのであろう。
極めつけはコレである。彼はどこのホテルに入っても、荷物を自分で持つそうだ。理由は「持ってもらったら、チップをあげなければならないからね」とのこと。ケチくせぇ奴だっ!
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)