1996年、沖縄出身の四人の少女たちで結成されたSPEED。歌とダンスのうまさで絶大な人気を誇り、総売上は386億円という。2000年に惜しまれつつ解散したあとは個々で芸能活動をしていたが、2008年に再結成した。そんなSPEEDのメンバーが、デビュー当時の生活について語った。
6月19日放送の「知っとこ!」の「スターの秘密」というコーナーで、SPEEDの四人(新垣仁絵、上原多香子、今井絵理子、島袋寛子)がデビューして間もない頃の生活について語った。
当時まだ小中学生の子供だった彼女たちは、事務所から5つのルールを提示されたという。それは、
1 あいさつは大声で(語尾を伸ばさない)
2 コンビニではさっとお買いもの
3 車内で寝ない
4 自分の荷物は自分で持つ
5 ゴミは持ち帰り
というものだった。「1」は「おはようございまーす」ではなくて「おはようございます」。きちんとした言葉づかいを心がけるということだ。「2」については、まだ子供なのだから夜にコンビニでだらだらするのはよくないという理由だ。「ホントはゆっくり見て買いたかったけど我慢した」と、今井絵理子が語った。「3」は、車内で寝てしまうと、子供なのでなかなか目が覚めずに眠そうな顔のまま本番に臨むことになってしまうからだそうだ。
そんな事務所側に対しSPEEDからも「照明の暗いお店はNG」というお願いをしたそうだ。理由は「眠くなってしまうから」。こんな話を聞くと、当時の彼女たちは本当に幼かったのだということを強く感じる。そんな子供たちがあれだけの活躍をしたことは驚異的だ。
これらのルールには「君たちはまだ子供なのだから、そのことを忘れないように」という事務所の意向が感じられる。子供のころに大人たちにちやほやされて、駄目になってしまった子供タレントは大勢いる。まして人気も才能も絶大な彼女たちである。当然ちやほやされるだろうし、天狗になってしまうかもしれない。敢えて事務所が厳しくすることで、タレントとして、そしてそれ以上に人間として立派に成長してほしいと願ったのだろう。
ちなみに当時は四人で共同生活をしていたのだが、風呂の順番や誰が電話を使うかなどの理由で、ささいな喧嘩が多かった。そのため最年長の新垣仁絵が仕切って、ときどきミーティングを行ったという。年少の子が言いたいことが言えないと可哀想だから、という配慮だったそうだが、「でも、そのミーティングがストレスだった」と今井が言った。思春期の少女たちの共同生活は、楽しくも大変だったことだろう。
(TechinsightJapan編集部 大藪春美)