25日放送の「はなまるマーケット」に南野陽子が登場、芸能界デビューに秘められた家族とのエピソードについて語った。
南野陽子は1985年、18歳の誕生日に芸能界デビュー。スケバン刑事シリーズ2作目となる「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」でブレイクした。
「じめじめしてキノコが生えちゃった」と言いながらシメジを足に挟むなど陽気な性格であった母と対照的に、父親は厳格な性格だった。左利きが直らないことを理由に母親と大喧嘩しているところを聞いて以来、南野は父親の前でだけ右利きのふりをしていたという。
17歳のときオーディションに応募し事務所のマネージャーの目に留まったが、父親は芸能界入りに猛反対した。しかし、ある日、南野が初めて衣替えをしているのを見た父親は、南野が家出をしようとしていると勘違いしてしまった。家出をするくらい思い詰めているのなら好きな道を進ませたほうがいいと考えた父親は学校に相談に行き、転校することが決まった。転校のことは南野には知らされておらず、突然教師から「南野さんは2学期で転校です」と聞かされ、一番戸惑ったのは南野本人だった。
こうして上京が決まったわけだが、駅での家族との別れでは涙が止まらなかった。だが東京で新生活を始めるアパートに行ってみると、なんとそこには父親が待っていた。心配で来てしまったという父親は南野が実家に置いてきた荷物を持って「これはいらないのか?」と訊ねたという。
南野は番組の終わりに視聴者からの質問に「思った通りにならないのが人生」と答えた。また、もし子どもを産めなかったら、親のいない子どもたちのために何かしたいとも語った。
モンスターペアレントや児童虐待など親の在り方を考えさせる問題が多い中、ただ厳格なだけでなく、心から子どもを思いやる南野の父親の姿には考えさせられるものがある。
(TechinsightJapan編集部 KAZUKI)