エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】“勝手に寝る”八嶋智人。“電話魔”上島竜兵。“異常に視聴率を気にする”チェ・ホンマン。『大野怪物くん』を悩ませた? 個性的過ぎる共演者たち。

ドラマ『怪物くん』が6月12日最終回を迎えた。当初はドラマ化されて不評だった『こち亀』を例に出され酷評されたが、回を重ねるごとに話題となり人気ドラマとして視聴率も善戦した。ドラマの内容が現代社会を風刺したもので毎回テーマが決まっており、子どもだけでなく大人も楽しめたのが人気の要因の一つといえる。しかし、主演の怪物くんを演じた大野智をはじめ、お供のドラキュラ、オオカミ男、フランケンを熱演した出演者の功績が大きいことも間違いない。大野智が最終回の前日にテレビ番組『DON!』に出演して共演者たちの普段は見せない素顔を語った。

嵐の大野智はこれまでもドラマや映画、舞台にと歌以外でも活躍してきた。

特に『金曜ドラマ・魔王』では主役の弁護士を熱演して新たな面を見せてくれた。ところが今回は藤子不ニ雄Aによる漫画の実写化である。昨年、香取慎吾が秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)の実写化ドラマで視聴率が低迷してしまった件がどうしても脳裏をよぎる。そのため、ドラマ開始前から「どうせ、『こち亀』と同じ感じになる…」という声が出ていたのだ。

ところが初回視聴率は17.5%と好評な出だしで、その後も次第に内容を評価する声が増えて視聴率は二桁をキープし、最終回を惜しむ声も多かったのである。

中でも怪物くんのお供の3人組を演じる、ドラキュラ(八嶋智人)、オオカミ男(上島竜兵)、フランケン(チェ・ホンマン)がドラマを盛り立てる好演を見せた。その3人のエピソードを大野智がナイショ話としながら語ったのだ。

八嶋智人は大野智と飲んでいると彼を無視して勝手に寝てしまうというのだ。場を盛り上げるのが上手いと言われる八嶋の意外な一面だ。その一方で飲むと酒癖が悪いのがダチョウ倶楽部の上島竜兵で、大野と飲んだ後で別れてお互い帰宅した頃に「きょうは楽しかったよ」と電話をかけてくるのだ。それもどう聞いても酔った勢いでかけただけなのである。それだけでなく、上島がどこかで飲んでいる時も深夜に大野に電話してくるようになった。上島からの着信があっても大野はもう電話に出なかったそうだ。

3人の中で一番意外なのがチェ・ホンマンだろう。「彼ほどフランケン役が似合う男はいないのでは?」と思わせる熱演を見せてくれたのだが、実は視聴率に異常にこだわるというのだ。視聴率が高くなるともの凄く喜ぶのだ。「そういうのが分かるんだ」と世界的格闘家の意外な姿に大野は不思議な感じがしたという。

3人の他にも、大野が驚いたことがある。悪魔界の王子デモキンを演じたジャニーズの先輩である松岡昌宏(TOKIO)についてだ。大野は松岡には「僕には見えないモノが見える」というのだ。といっても、これは怖い話ではない。松岡は大野とは比べ物にならない程の数々のドラマやバラエティを経験してきたので、撮影の段取りが全部読めるのだ。「えっと、ここに立てばいいのか! あ、そこカブッてるからこっちよって」「3で撮ってるなら、俺、ここで抜けるよな」と言う感じで唖然とする大野を前にどんどん進んでいくのだった。「助監督が2人いるのと同じです」と大野はその雰囲気を語った。大野が驚くのも無理はなく、松岡は13歳から業界に入っており20年間そうした現場を踏んできたのだ。下手な助監督よりも分かっているかもしれないのである。

そんな濃いメンバーに囲まれて9回放送され、最終回となった同ドラマだが、好評のために早くも6月26日には、「もう帰ってきたよ!! 怪物くん全て新作SP」が放送されることが予告された。さらには映画化の声も出ているようだ。これから『怪物くん』がどう進んでいくのか楽しみである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)