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【親方日の丸な人々】公務員採用減にビビらない方法

国家公務員採用枠4割減という政府方針発表に対して、就活者の間で怨嗟の声が上がっている。無理もない。公務員志望と決めたら、それに専念した対策を練らねばならないのだ。よほど優秀な人間でもない限り、公務員試験と民間の同時就活が成功する確率は低い。しかし、それほど案ずることはない。役所に滑り込める方法はいくらでもあるからだ。

まず、公務員試験には単に合格するだけではなく、なるべく高得点で合格できるよう勉強に邁進することである。公務員の採用は、試験の点数(順位)と所属する学校が公務員試験に強いかどうかで決まる。

高得点で合格すれば、採用面接のお呼びも多くなるし、それだけ採用されやすくなる。

一般的傾向として試験の成績で勝負したら、上位は圧倒的に女性ばかりになる。しかし、雇用機会均等の精神に照らして女性ばかり採用するわけにもいかないので、男性受験者の高得点はポイントが高い。まずは勉強に励むことである。

続いて、どんな就活でも同じだが、志望理由はきっちり準備しておくことが必要だ。いくら成績が良くても「採用されればどこでもいいのでとりあえず希望しました」などという志望理由を述べたりしたら、人事担当者の心証は悪くなる。主要省庁の事業内容くらいはきちんと調べておくべきである。

なお、不幸にして採用されなかったり、公務員試験に不合格であった場合には、すぐにハローワークに行くべきである。各省庁の非常勤職員や短期アルバイトの求人があるからだ。翌年までのつなぎとして応募してみるとよい。

その時の気分で応募するフリーターと、「公務員試験で採用されなかったけど役所で働きたい」といって応募するのでは、人事担当者は間違いなく後者を採用する。
短期のアルバイトもあれば、産休女子職員の代替要員の求人もあるので、まずはそちらから始めてみるとよい。

不合格者は、働きながら来年に向けて勉強すればよいし、合格者で正職員不採用だった者であれば1年後まで有効期間があるので、来年のリベンジに向けて準備すれば良い。
そして、非常勤職員で働いていた者が、その後試験に合格すれば、採用される可能性が高くなる。

要はやる気の問題である。採用減に臆することなく精進することをオススメしたい。
(TechinsightJapan編集部 石桁寛二)