俳優、タレントの片岡鶴太郎が4月8日放送のテレビ「ごきげんよう」で衝撃の事実を明かした。もう、10年も前に、彼は共演した子役のせいで、腰を痛めたというのだ。ところが、今になってその子役だという者が、青年となって彼の前に現れたのだ。その人物の名前を聞いた時の観客の歓声はスタジオが揺れるほどだったのである。
鶴太郎が10年前に出演したドラマで次のような設定があった。彼は名取祐子と夫婦で、中学生の息子の家庭内暴力で悩んでいる。ある日、母に暴力を振るう息子に父親役の鶴太郎が耐えかねて
「いい加減にしろ!お母さんに手をあげるんじゃない!」と怒鳴るのだ。
すると、それに反抗して息子が父に向かってくる。父はその息子を倒して、馬乗りになる・・・・。そんなシーンがあったのだ。
それは朝一番の撮影だったので体もまだほぐれていない。
鶴太郎はその時の様子を
「中学生の子役がまだちっちゃくてね・・小柄で、線が細かったから大丈夫だろうと思ってた」
「でもね、中学生の子役といえども、本番になると本気になるんです!」と話した。
その中学生が父に向かってくる時に、本気でぶつかって来たのだ。
「そしたら、後ろの壁にドーンとあたって、グキって音がしたんです」
と鶴太郎は思い出す。
「馬乗りになって『はい、カットー』で起き上がろうとしたら動けなかった」というのだ。
そしてそこから彼がとった行動がいけなかった。ボクサーでもある彼はジムに行きストレッチをして、縄跳びをして、シャドーボクシングまでしたという。
その上、
「スポーツマッサージ受けたら、テキメンですね。傷口に塩を塗るようなもので、完璧に動けなくなった」というのだ。
弱った彼は病院に行っても良くならないので、下町の接骨院に行ってみると、
「腰椎、はずしてますね、入れますか?」
と言うが早いか腰椎を入れてくれ、すぐに痛みが取れたというのだ。
おかげでなんとか動けるようになったのだが、とにかく、撮影後に大変な目にあったわけである。
10年前の出来事を振り返った後で、鶴太郎は最近起こった出来事を話した。
「そんな事があったから、中学生の子役のことなんて忘れちゃって、ほとんど覚えていないんですよ」
と彼は話す。
「それがね、10年後!ついこの間、私の楽屋に訪ねてきたんですよ!」
とその時の子役が鶴太郎のところへやって来たというのだ。
ゲストの安達祐実や瀬川瑛子らも
「うーーん」
と頷きながら聞いていた。
そして鶴太郎が続ける。
その青年となった彼は楽屋のドアをノックすると
『片岡鶴太郎さんいらっしゃいますか?』と入ってきた。
そして
『僕、10年前。鶴太郎さんの息子役をやりました”小栗旬です”』と言ったのだ。
「えーーーーーーっ!!!!」
とゲストはもちろん、スタジオ全員が最大級の歓声を上げた。
ちなみに安達祐実はショックで固まって声は上げられなかった。
「『エーーーーー』信じられる? それ!!」
と鶴太郎もその時を思い出して自ら感動していた。
彼は全く中学生の子役と小栗旬とが結びつかなかったのだ。
「ホントに、さなぎから蝶になったという変わりようだね!」
とその気持ちを話した。
そして、その楽屋で鶴太郎は落ち着くと小栗旬に言ったのだ。
「君ね、あの時、腰がはずれて大変だったんだから・・」と。
小栗旬もまさか”腰を痛めたグチ”を10年後に聞かされるとは予想しなかっただろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)