「たこ焼きにマヨネーズはいらない。ソースだけでいい」、さまぁ~ずの二人はそう言う。確かに、「ソースだけでいい」という人は意外と多い。マヨがけが当然のような風潮はおかしいのではないか。そんなたこ焼きとマヨネーズの関係を考えてみた。
4月17日深夜放送の「さまぁ~ず×さまぁ~ず」(テレビ朝日)で、たこ焼き好きのさまぁ~ずの二人は、添付のソースとマヨネーズに対する不満を訴えた。
ある日、大竹はコンビニでパック入りのたこ焼きを買った。普段はたこ焼きにはソースだけで、気分に応じて1、2個にマヨネーズをかけて楽しむという大竹、その日も初めはソースだけで食べる予定だった。ところがその商品は、ソースとマヨネーズが一体化した、ダブルパックがついていたのだ。これではソースだけをパックから出すのは無理である。
大竹の怒りに三村も同意した。二人は「はじめからマヨネーズをかけることになっているのが『当たり前』というのはおかしい」と訴える。ソースだけにするか、マヨネーズもかけるかという選択肢が欲しいと。さらに「マヨネーズはかけないでほしい」と言った時に店員に怪訝な顔をされるのも、イヤだという。「マヨネーズがけが当然と思わないでほしい」、「マヨネーズを抜く権利もほしい」と訴える。
確かに、昔はたこ焼きにマヨネーズはかけなかった。たこ焼きと言えばソースと青のりが定番のトッピングだった。キューピーの広報によると、たこ焼きにマヨネーズをかけるようになったのは、1980年から1990年代ではないかということだ。マヨネーズそのものが表舞台に立つようになったのもその頃ではないだろうか。ツナマヨおにぎりがメジャー化するなど、サラダ以外の用途が少しずつ広がり始めていた。
そんなマヨネーズを一気にメジャー舞台に押し上げたのは、香取慎吾だった。「おっはー」と軽快に歌い踊る「慎吾ママ」が、マヨネーズを吸う「マヨチュッチュ」を覚えている人も多いだろう。「マヨラー」という言葉もできて、マヨネーズ愛好家たちが日の目を見るときが来たのだ。一部のマヨラーたちが楽しんでいた「たこ焼きマヨネーズがけ」も、この頃から一般化してきたものかもしれない。
だが、当然のことながら、すべての人がマヨラーではない。マヨネーズが嫌いな人もいるし、さまぁ~ずのように「たこ焼きにはソースだけがいい」という人も、意外に多いのだ。そこで、彼らが言うように、ソースとマヨネーズの一体化はやめてほしい。せめてソースとマヨネーズを分けてほしい。そして店側も、お客さんが気をつかうことなく「マヨなし」と堂々と言えるような雰囲気を作ってほしいものだ。
(TechinsightJapan編集部 田山りえ)