日本ボクシングコミッション(JBC)は、4月13日東京都内で開いた倫理委員会にてプロボクサー亀田興毅の父である史郎氏のセコンドライセンス剥奪の処分を決定した。
このことに関してプロボクサー亀田興毅は自身の様々な想いについて綴っている。
4月13日、亀田興毅のオフィシャルブログ「今」の記事の題名は、「世界一の父」というものだった。
その日の日記には、今回処分を受けた父への想いの言葉が並んでいた。
「親父がおらんかったら、「今」の俺らはおらん。」
「親父は不器用な人間やけど、いつもどんな時も全力で、何事にも真剣で熱くて一生懸命な人。」
「親父は俺らのためやったら何でもする。」
など、父への想いを綴っていた。
確かに亀田三兄弟は、父の史郎氏がいなければ彼らの今は無いと言っても過言ではない。
そんな彼らにとって、今回の父への処分はとても厳しいものだ。
それでも亀田興毅は
「周りの人が何を言おうが、俺らと親父の関係は切れへん。」
「親父はほんまに最高の親父。」
「俺らにとって世界一の親父。」
「俺は親父の事が大好きや。」
と、父を信じ続ける息子の想いを一生懸命に綴っている。
また今回の処分について、史郎氏も自身のブログで想いを綴っていた。
「今回の件は自分でも、熱くなりすぎてしまい、行きすぎた行動をとってしまいました。亀田ファンのみなさん、関係者の方々には大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした。」
と、WBCフライ級王座統一戦で、亀田興毅が敗れた試合の後に判定に抗議し、関係者をどう喝してしまったことについても、深い反省の気持ちを明らかにしている。
「私、亀田史郎は今回の件で、多大なるご迷惑をかけましたことに深く反省し、現在停止中のライセンスを自ら返上することを決めました。」
と、自らライセンス返上を決めたことも綴っていた。
また自分の為に署名運動をしてくれたファンについても「期待を裏切ってしまった。」と辛い胸の内を明かしている。
今後自分が身を引いた後も「子供たち(亀田三兄弟)のことを応援してほしい」と、最後まで父親としての想いをそこに残していた。
この親子については本当に賛否両論の意見が飛び交っている。
父親に対して批判的な意見もかなり多いかと思う。
また息子たちの教育についても、「どうなのか?」と考えてる人もとても多いのではないか。
しかし世間のそんな非難があっても、息子たちは「ボクシング」という道筋を作ってくれた父親に対し、今純粋に感謝している。
世間にとって史郎氏は曇った存在にしか見えないかもしれない。
ただ息子たちにとっては、どこの子供たちが抱くような父親への想いがそこにある。
今回の結果は父親である史郎氏も勿論、息子たちにとって、とても辛い結果だ。
しかし亀田三兄弟には父を信じる力をバネに、ボクシングに邁進してほしい。
(TechinsightJapan編集部 うずらの珠子)