元恋人リアーナを殴った深夜のあのDV事件からすでに1年。怒りを抑えるカウンセリング・プログラムを受けながら、出身地ニュー・ジャージー州での半年間に及ぶ地域奉仕活動に就いているクリス・ブラウン(20)だが、音楽活動も再開する中、地道なボランティア活動で裁判所から高い評価を得ていることが分かった。
R&Bシンガーの元恋人、リアーナを殴ったあの悲惨な事件が起きたのは2009年2月のこと。一部の関係者を除いて業界からは総スカンを食らい、世の中の人々、特に女性ファンの彼への幻滅は大きかった。昨年8月、ロサンジェルス郡上級裁判所から執行猶予5年を言い渡された他、9月からは出身地のニュ―・ジャージー州での地域奉仕活動に就いていた。
セレブが揃い踏みするビッグ・イベントに出るには至っていないクリス。だがイメージ挽回のため、水面下ではボランティア活動にも頑張っていた。例えば昨年11月18日には、NYのシシュール・ウォーカー・チャーター・スクールで開催された「Family Read Night」イベントにて、クリスが児童のために本の読み聞かせをしている。
児童の母親のひとり、オルバンミ・ソヌービさんは米紙「New York Daily News」の取材に、「人は時に過ちを犯すことがあります。でもクリスは謝罪も済ませ、子供たちのためにこうして来てくれました。セカンド・チャンスを与えてあげることは大事ですね」と、好意的な意見を寄せている。
そうした地道な努力の結果、今年2月に同裁判所で開かれた聴聞会でパトリシア・シェネグ裁判官は、「クリス・ブラウン、あなたは本当によく頑張っていますね。先月も素晴らしい結果報告が届いていますよ」と述べ、高い評価を与えたことが報じられている。
ただし彼にはいまだに大きな難題がある。5年の執行猶予期間中に、クリスはリアーナから100ヤード以上距離を保たなくてはならないこと。音楽活動上必要だと判断された場合でも、10ヤード(約9メートル)以上の距離が必要だ。新しい恋人もいる超人気歌姫リアーナが「距離の問題じゃないわ。顔も見たくないの」と言っている限り、リアーナが呼ばれる場にクリスが来ることは当分無理であろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)