タイ・バンコクでは、14日より、タクシン元首相を支持する団体、反独裁民主国民連合戦線 (ＵＤＤ、通称赤服)による、アピシット政権退陣を求める大規模な反政府集会が実施されている。

発端は、先月26日にタイ最高裁が、タクシン氏一族の資産の6割ほどにあたる約464億バーツ（1252億円）を没収する判決を下したことに対して、タクシン氏が強く反発。タクシン支持団体赤服に結束を呼びかけたことによる。

14日の集会に向けて、12日以降、赤服は地方から続々とバンコクに向けて集結。

14日には、民主記念塔付近にて、赤服は大規模な反政府集会を実施し、アピシット首相に対して24時間以内に下院を解散するように要求した。

それを受けて、15日午前、アピシット首相は解散要求を拒否する考えを示した。

15日正午現在（日本時間14時）現在、赤服はアピシット首相の詰める第11歩兵部対本部に向けて移動しており、その数は10万人近くに達しているという。

（TechinsightJapan編集部　若曽根了太）