台湾台中縣で、50代の女性が頭皮の腫れと激しい脱毛症状から診察を受けたところ、頭部白癬（しらくも）に感染していることが分かった。また、この女性の他にも8人の女性が同じ症状を訴えており、病院では集団感染したとみて、原因を探っていた。

白癬とは頭部にできる水虫のことで、白癬菌と呼ばれるカビの一種が原因で起こる。通常、男児がかかりやすいとされる症状だが、近年は衛生思想の発達によりめっきり減っている。
そんな白癬にこの女性たちはなぜ感染してしまったのか。
彼女たちに共通するのは同じ美容院に通っていることだった。

皮膚科医によれば、白癬菌は土の中に生息しているため、外で生活している犬がかかりやすい病気だそうだ。
婦人の中には、美容院を利用する際、愛犬を連れて行く人もいる。そして、そこで自分の髪を梳かしたついでに愛犬の毛も梳かすのだという。こうして、犬についていた白癬菌が櫛にくっついて、他の人にも感染し、集団感染を引き起こしたと考えられる。

（TechinsightJapan編集部 片倉愛）