ハリウッドの世界に身を置きながら、長らく疎遠になっていた父と娘、俳優のジョン・ヴォイト(70)とアンジェリーナ・ジョリー(34)。昨年11月に和解が確認されてはいたが、この度イタリアで、ブランジェリーナ・ファミリーとヴォイトが一緒に観光を楽しむ様子がキャッチされ、話題になっている。
ブランジェリーナ一家は現在、ジョニー・デップと共演するアンジーの新作『The Tourist(原題)』の準備のためにイタリアに滞在している。そして21日、ヴェニスのグラン・カナルにて船に乗るファミリーとともに、アンジーの父ジョン・ヴォイトの姿が確認された。これらの写真は、くすぶっていた “ブランジェリーナ破局説”、そして “アンジー父娘犬猿の仲説” を一気に払拭したことになろう。
ご存じの方も多いと思うが、アンジェリーナ・ジョリーは34年間の人生のほとんどにおいて、父親のジョン・ヴォイトを忌み嫌って来た。何しろ彼が、妻であるフランス人女優マルシェリーヌさんを捨て他の女性に走った時、アンジーはまだ1歳。父親らしい思い出は何一つなく、母の苦労を十分すぎるほど見て育ったのだ。
その母が他界したのは2007年1月のこと。その後ヴォイトは『People』誌に、“娘との和解の努力を続けていく”と告白。ブラピも頑ななアンジーを説得し続けた。そして昨年11月、ヴォイトは『Us Weekly』誌にこのように和解の喜びを語っている。
「娘や息子(アンジーの兄、ジェームズ・ヘイヴンさん)とはちゃんと連絡を取り合っているよ。そう度々ではないけれど、愛情でつながっていることを感じる。私が必要なことがあればすぐに駆けつけるからと伝えてあるし、常に子供たちには真心と愛情を示したいと思っている。」
老いて弱くなっている者が、罪滅ぼしの機会を求め苦しんでいる姿というのは切ない。アンジーは、彼が重すぎる十字架を下ろすことをようやく許した。今後ヴォイトはひたすら、6人の幼い孫たちの心優しき良きおじいちゃんでいてくれるであろう。心の中で天国のマルシェリーヌさんに過ちを詫びながら…。
画像はRadarOnline.comより。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)