エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】"トーク苦手"イメージ卒業か? NON STYLEがごきげんよう大賞を受賞。

お笑いコンビNON STYLEは2008年M-1グランプリを受賞した際に「トークが苦手」といじられた。それ以来「トークが苦手なM-1王者」というイメージがついてしまったのだ。そのNON STYLEがトーク番組「ごきげんよう」で年間MVPを獲得した。これは彼らにとって大きな前進といえるだろう。

NON STYLEは2009年のM-1グランプリでも敗者復活戦を勝ち抜き決勝に進出した。惜しくもパンクブーブーに敗れて連覇とはならなかったが、昨年に続き審査員の上沼恵美子らから「トークが下手やからな」といじられた。優勝決定の場面で敗者なのにいじられるのは芸人として嬉しいことではあるが、またしても「トークが下手」を強調されるのは辛い。
NON STYLEの井上は耐えかねて
「あんたら、どれだけ発言に影響力があるかわかってるんですか?」
と不満をぶちまけていた。

そのNON STYLEがトーク番組「ごきげんよう」で年間MVPを獲得したのである。「ごきげんよう」はお昼の番組なので「すべらない話し」「アメトーク」とは違い芸人中心ではなく芸能界全般のゲストがトークするという内容である。その分トークの内容は幅が広く「天然もの」も多いのが特徴だ。

今年の月間MVPでは5月柳沢慎吾、7月ザブングル、8月ほっしゃん、10月オードリー・・・というようにタレント、芸人でも売れっ子が受賞していた。ほっしゃんにいたっては「すべらない話」の常連である。しかし、この番組でほんとに強いのは10月にオードリーと同時受賞した羽田美智子、12月のMVP東幹久。といった芸人ではない芸能人のトークの面白さといえるだろう。

NON STYLEはそんな強豪の中で3月のMVPを受賞し、さらに年間MVPを勝ち取ったのだ。そのトークのテーマ「おせっかいなお母さんたち」の内容は次のようなものだった。

井上が高校生の頃、母は彼の部屋に勝手に入って掃除をしていた。彼が隠していたエロ本を見つけるとナンバーどおりに並べて整理していた。ここまではよくある話だが、その本の上にメモが置いてあった。
「おかあさんもまだまだ、負けていませんよ」と・・・。

また、井上が彼女と自宅の二階にある電話の子機で話していた。当時は親機から子機の話を聞くことができた。井上と彼女は
井上「スキてゆうてや」
彼女「いや、はずかしいわー」
と電話でいちゃいちゃと会話した。

電話をかけた後で、一階に降りた井上は母とすれ違う時に
「裕介っ、おかあさんは好きやで」
と言われた。
「全部きいてんたかい・・・」

一方、石田の場合。彼が彼女にビデオレターを送ったが住所不備で送り返されてきた。石田の知らないうちにそれを母が彼女に送り直していたのだ。すると彼女から石田に電話があった。「なんなの、あれ?」と。そのビデオレターには石田がメッセージとギャグを入れていたのだ。しかし彼女が見たときにはその後に石田の母が登場して
「ごめんな、キツイやろー」
と石田のギャグが面白くないことを詫びていた。勝手に母が自分のコメントを追加したのだ。

この内容のトークで見事MVPを取ったNON STYLEはこうコメントした。
「M-1の次に嬉しいです。その次が高校受験・・」
「おかんがきつくてよかったね」
「2010年はおかんといっしょにスタジオに行きたいですね」
「おそらく小堺さん、だいぶ困ると思いますよ」

来年は彼らのお母さんも活躍してくれるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)