大みそかの「第60回NHK紅白歌合戦」。大河ドラマ『天地人』で大ブレイクした人気子役加藤清史郎(又はこども店長)とおなじみポニョ(又は『白い春』)の大橋のぞみが、「こども紅白歌合戦」というコーナーで“こども司会”を務める。この事について、「子供働かせ“なりふり構わず”視聴率集め。」だとか「紅白まさかの店長頼み。」だとか批判的な意見が多い。この事態を深刻に受け止めた記者。今年のテレビ界、いや日本経済界においていかに店長が重要な役割を果たしてきたか。それを力説したい。あえて言わせてもらう。今年のNHK紅白歌合戦に、加藤清史郎が出ない訳ないのだ。
2009年ヒットドラマ、草なぎ剛主演『任侠ヘルパー』(フジテレビ系)。津川雅彦、倍賞美津子、ミッキー・カーチス、江波杏子、そして竜雷太。と、往年のスター達に加えて黒木メイサ、夏川結衣、仲里依紗、安田美沙子の美女軍団、さらに薮宏太(Hey! Say! JUMP)、山本裕典のイケメンをそろえ、よくもまあ上手くまとめたというか「何本ドラマ作れるんだよ!」とつっこみたくなる豪華キャスト。そのちょうど中心部にいたのが、夏川結衣の息子役で登場していた加藤清史郎だ。最初は、草なぎを持ち上げるためのダメ押しキャスト?といいたくなるような「ムダな人気者の投入」に見えたが、最後まで見てみると、加藤と草なぎと夏川だけでも同じぐらい視聴率とれたんじゃないかと思うぐらい加藤はドラマに貢献している。
更に、「こども店長」として他のドラマの間に流れるCMに出まくっていた加藤。『コールセンターの恋人』(テレビ朝日系)などはCMで店長がドラマとコラボし、まるで『コールセンター』にも出演していたような錯覚を起こした。今年はエコカー減税でプリウスが売れ、「こども店長・加藤清史郎」はここでも大きく貢献。
そして流行語大賞に選ばれた「こども店長」。『天地人』の名ゼリフ、「こんなとこ来とうなかった。」を何度も言わされ、異例の大河ドラマ再出演。ドラマ後半には回想シーンにも入り組み、最後の方は加藤が妻夫木聡の幼少時代なんだか子供なんだかよくわからなくなった。
さらに「純金積み立てコツコツ」だったり、「ヤマト運輸」だったり、眞鍋かをりの“声あて”だったり、年末のお茶の間に容赦無く登場する加藤に、もうお腹いっぱいどころか自分が産んだのかと思うぐらい愛着を感じてしまう。恐るべし加藤清史郎。そして来年は、『ヤマトナデシコ七変化』という亀梨和也(KAT-TUN)にとって、あてつけがましい名前をもつTBS系のドラマに出演するらしい。冬休み中に撮りだめするのか。
なんとも多忙な小学生の加藤清史郎は、不況の2009年、日本を明るくさせ、いろんなモノを売り、経団連の会長よりも日本経済の向上に貢献したのである。これをすごいと言わないで何というのだ。野球では松井秀喜、ゴルフでは石川遼、芸能界では加藤清史郎。それぐらいの活躍をした店長。
そんな2009年の顔、加藤清史郎が「第60回NHK紅白歌合戦」に出ない訳ない。今年は特にNYC boys以外は見慣れた顔ばかりで大した歌手も出ないんだから、せいぜい加藤と大橋で視聴率を上げてもらうしかNHKは手が無いのである。
『龍馬伝』の及川奈央起用といい、最近のNHKのキャスティングに間違いは無い!「こども紅白歌合戦」に期待である。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)