エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「ひな壇芸人はパネル写真以下」”巨匠”堺正章がバッサリ。

ひな壇芸人というジャンルをご存知だろうか?バラエティ番組でメインとなる司会者やゲストの後方でひな壇のようになった席に座っている芸人たちのことをそう呼ぶ。12月8日に放送された「お笑い芸人歌うまい王座決定戦!」では審査委員長の堺正章がそのひな壇芸人に活を入れた。

ひな壇芸人という呼び方は今年流行ったもので、ユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされている。
その発祥は土田晃之が「僕らのような二段、三段の隅っこに座る芸人」と表現していることに対して明石家さんまが「そこはひな壇みたいやな」と言ったこととされる。

ひな壇芸人の中でもやたらと大声でヤジをとばして参加するのがガヤ芸人である。
「お笑い芸人歌うまい王座決定戦!史上最高一夜限りの頂上バトル歴代王者緊急参戦SP」にはガヤ芸人の見本のようなFUJIWARAをはじめ、次長課長などひな壇芸が多数出演した。
今回の企画はこれまでの王者のVTRが流れてそれによる対決が行われるというもの。
審査員も出演者もVTRを見て反応するという従来の歌合戦とは少々勝手が違うものとなった。

例えば、本人は出演せずにパネル写真で出演するものも出てくる。
「タカアンドトシ(粉雪)」VS「渡辺直美(あなたのキスを数えましょう)」の対戦では
司会のくりぃむしちゅー有田が「あれ!まさかのパネル同士対決!?」
と驚いてみせたがこれは渡辺直美は実物だった。
しかし、ほんとうにパネル対決が実現したのが
「夙川アトム(エレファントカシマシの曲)」VS「タカアンドトシ(栄光の架け橋)」の対戦だ。
タカトシは渡辺直美に、夙川は山崎邦正に勝利して純々決勝でのパネル対決となった。

パネル出演者が出るたびに審査委員長の堺正章が
「パネルだと正直、審査しやすいね」
と言っていたのだが、この対決でさらに本音をぶちまけた。
「パネルの方がひな壇にいる連中よりやりやすいんだよ」
といったから、ひな壇にいた20名ばかりの芸人は総立ちした。

「それはないだろう」と突っ込みを入れるひな壇芸人たちだが、もちろん大御所堺正章も負けていない。
「どう抗議されようが、パネルの方がいいんだよ!」
ときっぱり言い切ったのだ。
堺正章としては歌の審査に集中できるから「やりやすい」と言いたかったのだろう。

しかし、堺発言のおかげでひな壇芸人の目立つ場もできたわけだ。
芸能界を知り尽くす堺正章だけにそこまで読んでの「カツ!」だったのかもしれない。
そうしたチャンスを逃さずにひな壇芸人も食い付いたのはさすがだ。
これからもひな壇から盛り上げてくれることを期待したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)