今回の【ドラマの女王】は、大倉忠義主演『ROMES/空港防御システム』(NHK)。先週から始まったNHK土曜8時の『外事警察』同様、複雑なストーリーな上に出演者が多すぎてダメドラマの予感的中。ジャニーズドラマなのに視聴率はヒトケタ台。今回も『必殺仕事人2009』の時みたいに、ジャニーズの先輩の“危ないアノ人”の投入が必要か。
ROMES(ロメス)は、警備システムの名前。『チャレンジド』で佐々木蔵之介がさんざん言ってた“メロス”でも、部屋の“ルームス”でもない。
このドラマの原作者、五條瑛(ごじょう あきら)は元防衛庁にお勤めしていた女流作家。
世界最先端のセキュリティを誇る西日本国際空港に『ROMES』あり。そこに複数の脅迫状が届いた。このシステムの開発者で責任者でもある“人間不信”の若き天才エンジニア、成嶋優弥(大倉忠義)とその仲間たちは、卑劣なテロリストたちとの攻防に巻き込まれる。
『必殺仕事人2009』(テレビ朝日系)同様、無口でダイコンな関ジャニ∞大倉忠義と、それを助けるように一生懸命セリフをしゃべる安田章大のジャニーズ2人。さらには国仲涼子、杉浦太陽、川村ゆきえ、池田鉄洋、柄本佑といった”旬”の俳優たちがまったく活きてこない。唯一善戦しているのは星野真里か。
「空港」の見せ方はうまいが、若者に爽やかさは無いし、ストーリーもわかりにくい。
何か物足りなさを感じる『ROMES』。やっぱり人間味を出して急激に面白くするには、『必殺仕事人2009』同様、KAT-TUN一のやんちゃ坊主田中聖の投入が必要か?
頭脳明せきで何もかもクールに事件を解決する成嶋の代わりに、何でも体当たりで『ROMES』の問題を片付ける田中聖。仕立て屋の匳(れん)同様、針と糸でテロリストたちをバッタとバッタとやっつけて・・・・。きっと娘に付き合わされて見ていたお父さんたちも夢中になって見てくれるはずだ。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)