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タイ中央部プラチュアップキーリーカン県フワヒン郡カオタオにて発生した脱線事故。死亡者7人・負傷者88人を出した悲惨な脱線事故であるが、その後の調査で、事故原因は運転手の居眠り運転による可能性が高いことが明らかになった。
脱線事故を起こした列車は、タイ南部トラン発バンコク行きの急行列車である。事故現場はワンポーン駅からカオタオ駅に向かう途中に位置する。
本来のワンポーン駅からカオタオ駅区間の列車の走行のあり方についてであるが、列車はまずワンポーン駅にて停車し、その後カオタオ駅までの間は低速で走行しなくてはならない。今回事故が発生した現場付近では、時速20kmで走行することが必要とされているという。
しかし、調べによると脱線事故を起こした列車はワンポーン駅にて停車することなく走行し続け、事故現場付近では時速約105-110km出ていた模様だという。おそらく運転手が居眠り運転をしていた可能性が高いのだ。
そして、制限速度を超えた走行状態が今回の脱線事故へとつながったのではないかとみられているのである。
今回の重大な事故を受けてタイ国鉄は、今後の事故防止のために、1)鉄道職員の増員、2)タイ全国の線路の安全状況の確認、3)鉄道職員への安全教育の徹底、を行う旨を記載した書類を内閣に提出する予定だという。
今回の事故による損失は、総額で1億2900万バーツ(日本円:約3億6千万円)相当になるとのことだ。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)