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タイでは、人魚のモデルとして有名なジュゴンが絶滅の危機に瀕していることから、保護活動が積極的に進められてきている。しかし28日、タイ南部にてジュゴンの死体が発見された。ジュゴンの死因については、プーケットの海洋資源開発研究所にて詳しく調べられる予定だという。
今回ジュゴンの死体が発見されたのは、タイ南部のタラン県ガンタン郡のリボン島付近である。
発見されたジュゴンはメスで、全長3メートル、体重は450~500キログラムほどあるという。
通常、ジュゴンの平均全長は2~2.5メートルで、最大でも3.3メートルとされている。また、最大体重に関しては約400キログラムというので、今回発見されたジュゴンは相当な大きさといえる。
ジュゴンの死因については、今後、プーケットの海洋資源開発研究所にて詳しく調べられる予定であり、その結果を待たねばならないが、関係者は、特に目立った外傷もない点からすると、自然死かあるいは太りすぎによるものではないかという見解を示している。
タイのジュゴンは現在、不法密漁、および観光客の激増や開発によってジュゴンの生息環境が破壊されるなどして、絶滅の危機に瀕しているといわれている。そのため、タイ国内のジュゴンの大半が生息しているタイ南部の諸地域では、ジュゴンの保護活動を積極的に進めている。そうした現状からすると、今回のジュゴンの死は非常に残念なニュースといえる。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)