“おバカ”タレントの先駆けとなり、大ヒット曲「羞恥心」も生み出したフジテレビ「クイズ!ヘキサゴンII」。14日のスペシャルではドッキリ企画として、出演者の「優しさ」を量る実験の様子が放送された。
この実験では、とあるカフェでタレントがひとりでいるときに、「ここに財布が落ちていませんでしたか?」と年配の女性が現れる。そして「おじいちゃん(夫)の病院に面会に行きたいが、お財布を失くしてしまったので、タクシー代として1000円貸してもらえないか」とお願い。そのときの反応で出演者の「優しさ度」を量ろうというもの。
これが個性が出てなかなか面白いのだが、特筆すべきは快くお金を貸す人が続出したこと。そして皆、実に優しいのだ。
1000円では心配だからと2000円を無理やり渡してお金は返さなくて良いと連絡先は聞かない羞恥心リーダー・つるの剛士。さすが愛妻家で子煩悩の彼らしく見ず知らずの人にも優しいではないか。お金を渡した後、自ら路上でタクシーをとめてあげた崎本大海。頭が良くイケメンというだけでなく、行動で優しさを表現するあたり、非の打ちどころがない。
お金以外に他のものをプレゼントしたのは、スザンヌと山田親太朗。スザンヌは持っていたお守りを「おじいちゃんに」と渡した。山田があげたのは沖縄銘菓「ちんすこう」。彼はちんすこうをいつも持ち歩いているのだろうか。
他にも渡辺正行、小島よしお、木下優樹菜も快くお金を貸していたが、今回”優しさNo1”に選ばれたのは、ダントツで上地雄輔。彼はお金を貸してあげただけでなく、その後、その年配の女性に電話をかけてフォロー。留守電に大丈夫だったか気遣う温かいメッセージが残されていた。そして後日、失くした財布の代わりにと新しい財布を買って、連絡先の住所に送っていた。財布は二つ折の黒いシックなものであった。なかなかできない心配りだと感心した視聴者は多かったのではないだろうか。
ただひとり、お金を500円しか持っていないという理由で、アンガールズ・田中卓志だけがお金を貸さなかった。しかし、このように多くの出演者が、困っている初対面の人にお金を快く貸してあげるとは素敵なことである。人との関係が希薄になっていると危惧されている現代だが、まだまだ世の中、捨てたものではないと、心がほっこり温かくなるようなコーナーであった。これから「ヘキサゴン」を見るときに、出演者の優しさが伝わってきて、前よりも温かい気持ちで見られるような気がしている。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)