齢40歳のアラフォー記者が、ロック系ライブハウスの魅力を全国の皆様にお届けする「耳栓持参」のライブ・レポート第3弾。今回は、渋谷宮益坂上の「LUSh(ラッシュ)」。普段は絶対(夜の)渋谷など行かない記者、わざわざ人の多い土曜の夜に渋谷の街をウロウロ。それもこれも、“あのバンド”の演奏が見たいがため。そこでやっと出会えた愛しの若手アーティストの「激ヤセぶり」にビックリも、往年のガールズ・バンドの演奏に酔いしれる夜なのであった。
9月12日の土曜日、渋谷宮益坂上の「LUSh(ラッシュ)」の前は、ヤングなお客で溢れていた。
事前にチケットを買った人と、メール予約の人、コンビニでチケットを買った人がナゼか3列に並ばされ、当然入場口がごちゃごちゃに混む。お店の手際の悪さにみんながイライラしていると、本日の出演者の目玉である「黒猫チェルシー」のボーカルの渡辺大知が、携帯の電波が悪くて外に出てきた。しばし皆が注目。『色即ぜねれいしょん』 公開後なので、「女子高生とかに囲まれるのではないか!」と心配したが、フツーにメールして何事もなく戻っていった。ああ、取り越し苦労。
予約しておいたので2500円を払い、ドリンクチケット(500円)を買い中へ入る。当然席は無いので荷物の置ける奥のベストポジションをキープし、今回も忘れずに「黄色い耳栓」をする。まだ開演まで30分もあるので、次回の金融ブラック・コラムのために「年金」の本を読み待機する記者。おかしなオバサンの客にまわりの若者はドン引きだが、そんなのは気にしない。
いきなりジャーンと、「黒猫チェルシー」のライブが始まる。久々に見る”ハダカ学生服”の渡辺大知は「あれれれ?」と思うほど“激ヤセ”していた・・・・!
歌声はいつもどおり元気なんだけど、映画のPRや夏フェスで多忙だったからか、もともと痩せていた体が更に3割程度細くなっているような気がした。気のせいかもしれないけど。で、歌よりもボーカルの“ヤセぶり”が気になっているうちにライブが終わる。
しばらくの休憩後、次のバンド「SISTER JET」の演奏がスタート。「あら美形・・・・。」今度は、ベースの男の子の“キレイな顔”が気になって歌に集中できない記者。(耳栓しているのでベースの音あんまり聞こえないのだが。)で、よく見るとギターでボーカルの子もかわいい。アイドルバンドか?と思ったがそうでもない実力派だ。
「SISTER JET」の演奏が終わって休憩中、また客席に渡辺大知が現れた。う~ん、やっぱり激ヤセしている。何度か会ったことあるのだけれど「絶対忘れられている」ので、もう一回挨拶がしたいと近寄る記者。しかし女子の客に囲まれ、渡辺ごとどっかに行ってしまう。そのうち、次の演奏が始まってしまった。
「少年ナイフ」は有名だけど、初めて見る記者。世界中をツアーしていて、米アニメ「パワーパフガールズ」のテーマ曲を歌ったり、このバンドのファンであったカート・コバーン率いるニルヴァーナと共に全英ツアーも回った伝説のバンド。記者と同年代なのに「若い子」のバンドに混じって、しかもこんなお安い料金で彼女たちが見れるのは驚きである。「今日は店の開店記念日なのか?」とか考えていると、にわかに客席の中央にオールドファンらしき年代の人達が集まってきた。
演奏が始まると共に、ビビビーンと引き付けられる記者。「少年ナイフ、かっちょええー!!」とばかりに、耳栓を投げ捨てオールド・ファンに混じり一番前へ。えつこの激しいドラムさばきも、常に“にこやかな”りつこのベースも、そしてギターを奏でるボーカルのなおこの歌も迫力満点なのに、すごく女性らしくてカッコイイのだ。
歓喜のうちに演奏が終わり、アンコールも終わり、本日のライブが全部終了。せっかくなので、元いた場所に戻り、「黒猫の渡辺くん」と握手。わざわざ握手前にシャツで手を拭いてくださる。(いいのよ、別に手に汗かいてても。)3度目なんだけど、「はめまして、ファンです。」とか言う記者に、「ありがとうございます、またライブに来てください。」と言ってくれる渡辺。あいかわらず、素直な子である。
出口では人だかりが出来ていて、「少年ナイフ」の3人がグッズを買った人にサインや握手をしていた。歌ってる時もキレイだったけど、ライブ終わりは汗がキラキラ輝いていて、やっぱりすごく素敵だった。「みんなアラフォーなのに若いなあ。」最近、40歳という年齢が重かった記者、すごく希望をもらった。「少年ナイフ」よありがとう。
次回の<魅惑のライブハウスめぐり>もお楽しみに。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)