『中国の不思議な役人』より

夏未エレナの花姚、お見逃しなく。（１０月４日まで。）

３２年前に故・寺山修司が手がけた伝説の舞台『中国の不思議な役人』。が、この秋全く新しい演出・キャストで渋谷のパルコ劇場にて１０月４日（日）まで上演されている。激動の中国・上海の娼館を舞台に、数奇な運命を辿る可憐な少女・花姚（かちょう）を演じる夏未エレナの妖艶さが話題だ。

恐ろしげな貧民窟の娼館に、たった一人売られた花姚（夏未エレナ）。妹・花姚を救い出す為、女将校の陰謀に巻き込まれる兄（田島優成）、頭を丸めた魑魅魍魎な男たちと、妖しく客を誘う娼婦たち。言葉の魔術師の異名をもつ寺山修司のエキゾチックな世界が展開する。

命の再生を許された役人（平幹二朗）の愛を受け入れ、大人の女へと成長していく花姚、寝台に寝かされ、役人から体中のいたるところを愛撫を受けるが、役人は花姚を無垢なままでいさせる理由があった・・・・・。

娼婦でありながら、処女を貫く“純潔エロス”の象徴とも言うべき花姚をに扮した夏未エレナ。今年放送されたTBS系のドラマ 『本日も晴れ。異状なし』では、魅力的な島の中学生少女を演じていた。今回の舞台では、きわどいシーンも多いが、大俳優・平幹二朗を相手に度胸の座った演技を見せる。早熟で妖艶な１５才である。

（TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき）