国民的アイドルグループSMAPの草なぎ剛は、ドラマや映画でも名作を残している。
現在もドラマ「任侠ヘルパー」（フジ系）と映画「バラッド 名もなき恋のうた」に主演しており、どちらも評価が高い。役者として現場に入った時の草なぎの豹変ぶりは凄く、多くの俳優たちが一目おいているのだ。

ドラマ「任侠ヘルパー」では草なぎと、イケメン俳優の山本裕典が共演している。
任侠役の草なぎは研修ということで老人介護施設「タイヨウ」でヘルーパーをすることになる。施設ではヘルパーのリーダー山本裕典からいろいろ指導されることになる。
ストーリーは途中から急展開して山本の役も実は任侠とわかるのだが、ここでは深追いは止しておく。

共演している山本裕典がテレビ「笑っていいとも」にゲスト出演した時に
「草なぎさんは、役になりきっていて、撮影の時は任侠そのもの。少し恐いですね」
と話した。
確かに、ドラマでは普段の草なぎとは別人の「任侠草なぎ剛」が登場する。
1回目放送の冒頭の乱闘シーンで箱で殴られる時の形相などは、あそこまでできる者は少ないのではないかと思わせる迫力だ。（このシーンはSMAP「そっと きゅっと」のCMにも使われている）
さらに、タバコの吸い方なども研究していてさまになっている。驚いたのは焼きそばを食べるシーンで、嫌いなニンジンを取り除いた後に焼きそばをラーメンのように一気にすするのだが、あれは難しそうだ。かなり練習したと思う。

「草なぎくんは恐い」と言った数週間後に、山本裕典がまた「笑っていいとも」に出演した。
そのときに草なぎについて聞かれたのだが、
「『（テレビで）恐いとか言わないでくれ』と言われたので、恐いとはいいません」
と言っていた。
草なぎなりに「任侠のイメージ」については気になっているようだ。

映画「バラッド 名もなき恋のうた」で共演している、女優の新垣結衣もやはり草なぎの役に没頭する現場を目の当たりにしている。
「撮影現場ではほとんど、雑談はしませんでした」
「名前も呼んでもらってません」
とこれも「笑っていいとも」の中で明かした。

ところが、撮影終了以降、急速になじんできて「ガッキー」と呼ばれるようになったという。
完成報告会見では草なぎが
「新垣さんのお着物姿が美しくて本当に好きになりそうでした。年が離れているのでどうかなと思いますが、愛があれば年の差なんてと言いますから」
と言い出してガッキーもびっくりだったそうだ。

草なぎ剛。役者とタレントを見事にこなす男である。
「任侠ヘルーパー」は9月17日最終回となる、感動のラストとなりそうで楽しみだ。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）