27日、バンコクにて、電信柱によじ登って何やら騒いでいる男を警察が確保するという事件が発生した。

朝8時頃、バンコクのバンスー警察署に連絡が入った。それによると、1人の男が電信柱によじ登って大騒ぎしているという。

連絡を受けた警察は現場に急行した。すると、12ｍほどの高さの電信柱の上で、男が上半身裸で騒いでいたのである。男は意味不明なことを叫んでいたという。

警察は男に対し、危険なので電信柱から降りてくるよう説得した。しかし、警察が何を言っても、男は意味不明な返答を繰り返すだけだった。警察の30分以上の説得を受けても、男は訳の分からないことを叫び続けるだけで、結局電信柱から降りようとはしなかったのである。

また、説得の最中、電信柱に備え付けてある変圧器がショートし、激しい爆発音を発した。そのときばかりは、見ていた周りの人々はもちろん、登っていた男も驚きを隠せなかったという。

そこで、これ以上説得しても埒が明かず、危険と判断した警察は、はしご車を使用して男を確保したのであった。

男は30歳で、バンコクのプラトゥナーム地区で警備員として働いているとのことである。　

男が電信柱に登って変圧器がショートしたため、付近への送電は一時ストップしてしまったという。この男がなぜ電信柱に登ったのかなどといった詳しいことについては、今後の取調べで明らかになるであろうが、人々にとんだ迷惑をかけたことだけは確かなようである。
（TechinsightJapan編集部　若曽根了太）