21日、タイ北部のチェンマイにて、日本刀を使用してタイ人や西洋人から金品を強奪するギャング団“サムライ”の3人が、強盗傷害の容疑で逮捕された。

逮捕された3人はいずれも未成年で、2人は18歳、1人は15歳であった。

この3人は、“サムライ”と称するギャング団を構成し、その名が示すように日本刀を使用して一般の人に傷害を与え、金品を強奪するという手口を繰り返してきた。

彼らは主に、チェンマイのピン川付近にて、1人でいるタイ人や西洋人を狙って強盗をはたらいていた。今月のピン川付近で発生した5件の強盗犯罪が、彼らによるものである疑いが強いという。

警察は、強盗をはたらいていた疑いのある3人を、犯人として確定すべく、かつてグループに怪我を負わされた被害者を証人として立ち会わせた。3人と対面した被害者は、暴行を受けた怒りがこみ上げ、3人に殴りかかろうとし、それを警察が止めに入るという一幕もあったという。

タイ北部では、数々のギャンググループが存在し、それぞれが対立して抗争を起こすケースが多々あった。しかし、それだけでなく、今回のように一般の人々に対する金品強盗という犯行を繰り返すケースもあり、大きな社会問題となっている。

ちなみにサムライの3人は、刀を使って脅し取ったモノを売りさばき、その金でカラオケなどの遊びに使っていたという。とんだ侍である。
（TechinsightJapan編集部　若曽根了太）