writer : techinsight

【クリたまTVウォッチ!】何故にいつもカンカン?テリー伊藤の「怒り+もちあげ」スタイルにゲンナリ。

数字の取れる“酒井法子ショック”が日本全国を覆い、高校野球も終戦記念日も(正確に言えば広島・長崎の平和への願いも)、クリントンの北朝鮮訪問でさえもどこかに吹き飛んでしまった2009年のお盆のワイドショー番組。ニュースバラエティ番組にかかせないテリー伊藤は連日の日テレ系の『スッキリ!』でもTBS系『サンデー・ジャポン』でも、のりピーに対して怒りまくっている。何をされた訳でもないのに「怒り爆発」のテリーさん。のりピー復帰後は、笑顔でもちあげたりするのだろうか。

16日の「サンデー・ジャポン」(TBS系列)、酒井の周到な逃走をしたたかと非難。その日のテリーは怒りまくっていた。出所後も好奇の目にさらされ、「地獄が待っている」とも脅す。先週の『サンジャポ』や『スッキリ!』でも、クスリを抜く為に逃走などやってる酒井は「ヤクザの姉ちゃんと同じ。」だとか、「麻薬夫婦ですよ!」ともうカンカン。

なぜ、そこまでこの件に関してテリー伊藤は怒るのだろう?

同じニュースに対して、同局の『情報7days ニュースキャスター』で女優の渡辺えりは、「とにかく(酒井が)生きててホッとした。」、『サンデーモーニング』では評論家の金子勝が、「若者の閉塞感が薬物を増長させる。」など各自コメントを言っている。“押尾事件”で主演映画の公開があやうい高橋克典でさえ、『ひるおび』では怒りを抑えてる。高橋は、「こんな(麻薬の)ニュースほっといてさっさ次の自分のコーナー(おいしい果物の見分け方)に行きましょう!」と、“視聴率に集め”に抵抗した。ある意味、“テリーの怒り”よりかっこいいトンガリぶりを見せる。

テリー伊藤が芸能界の麻薬事件や、酒井の息子の事情について特別な思い入れがあって怒っているのか、ただ単に腹が立ったのか良くわからないが、テリーの怒る姿は見ている方がゲンナリしてしまう。さらに悪い事に、発覚時にはさんざん怒っているのテリーだが、加護亜依の時や小向美奈子の時など反省して復帰すると、わりと簡単に認めてしまうパターンがある。そして週刊誌などでは対談にも応じてしまうのだ。テレビマン、コメンテーターの宿命、毎日のメシの為なら「怒り+もちあげスタイル」のパターン化もいたしかたないのだろうか。なんか釈然としない。

テレビのテリー伊藤には、かつて車の雑誌でトヨタにケンカを売ったり、北朝鮮や、ムダ都税の建物について本を書いていた反骨精神は見られない。記者は、視野の狭いタレントの話題に怒りをぶつけるテリーよりも、かつて北島三郎のコンサートを「まさに“冥土の土産”ですね。」と言ったユーモア?のあるテリー伊藤の方がまだ好きだ。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)