アジア発!Breaking News

writer : techinsight

【アジア発!Breaking News】運河にはまった象。2時間の救出劇。(タイ)

(C)Matichon Public Co.,Ltd.

19日、バンコクのとある運河から、象が抜け出せなくなってしまうというハプニングが起こった。救出には2時間を要した。

タイを象徴する動物、象。大都市バンコクでも、象使いに連れられた象が道を歩き、観光客などにえさを請う姿をよく見かけることがある。大渋滞にはまる車の横を、象がゆったりと歩く姿はさほど珍しくないのだ。

そんなバンコクで、19日、普段ショーにて数々の芸をこなす象のジュムジムが、運河から出られなくなるというハプニングが起こった。

象は普段、鎖が足につながれているはずであるが、このジュムジムはどういうわけかその鎖が外れていたらしい。そこで、自由の身となったジュムジムは、近くの運河に行って水浴びをしていたようなのだが、しかしその後自力で運河から出ることができなくなってしまったのだ。

ジュムジムの泣き声を聞いた付近の人は、すぐさま駆けつけるとともに、救助隊を呼んだ。そして、駆けつけた救助隊を含む10人ほどで、象を後押しして何とか運河から出そうとするものの、土がぬかるんでいてなかなか成功しなかった。

そこで、土が固い地点まで象を連れて歩かせ、そこでジュムジムの耳を引っ張って運河から出るようにした。

それにより、ようやくジュムジムは運河から抜け出すことができ、みなもホッと一安心となったのだ。ジュムジムの救出劇は2時間にも及んだという。

ジュムジムは、まさかこれほど長時間水に浸かることになるとは思わなかったであろう。おかげで、その日のショーの出番は休みになったようである。

ちなみに、ジュムジムの面倒を見ている持ち主は、罪こそ問われなかったものの、ちゃんと象をつないでおくよう、厳重に注意を受けたそうだ。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)