チェンマイ県にある、病気の象を世話する施設にて世話を受けている象=プラーイホープ(7歳)に新しい友達ができた。プラーイホープは、夜もその友達と一緒になって眠るほど仲がよく、そうしたかわいらしい姿が話題を呼んでいる。
プラーイホープのお友達、それは、写真のとおり2匹の犬である。犬の名前は、“ノーンイン”(メス:7歳)と“パレース”(オス:7歳)。
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本来、犬と象が仲良くなるケースはみられない。
たとえ犬が象に近寄っていったとしても、象はそれをうっとうしく思い、追い返すものだ。
それは、プラーイホープと2匹の犬たちのケースにおいても例外ではなかった。
当初、ノーンインとパレースは、病気がちで施設にやってきたプラーイホープに興味を持ち、近寄っていった。しかし、プラーイホープはしつこく寄ってくる2匹の犬にイライラして、鼻で犬を追い返した。
本来なら、これによって犬は象に近づかなくなるものだが、ノーンインとパレースは違った。彼らは、それでもめげずに日々、プラーイホープと遊ぼうと近寄り続けたのだ。
そんなある日、プラーイホープはこの2匹の犬を受け入れるようになる。
それは、とある人間がプラーイホープに近寄ろうとした際、ノーンインとパレースはそれに割って入り、吠え続けたからだ。犬が象を守ろうとしたのである。
この日を境にして、プラーイホープはノーンインとパレースを受け入れ、ともに過ごすようになった。日中は一緒になって遊び、また眠るときも写真のように寄り添って眠るのだ。
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こうしたプラーイホープとノーンイン、パレースの愛らしい姿は話題を呼び、現在、人々はほほえましくそれを見守っている。
ちなみに、ノーンインとパレースは、ほかの象のところには寄っていこうとはしないという。プラーイホープとは何か特別に波長が合うと2頭は感じるのだろうか、理由は定かではない。ただ、写真の寝顔を見れば、お互いに安心しきっていることは確かなようである。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)