(C)Matichon Public Co.,Ltd.
20日朝、激しい陣痛を訴え、出産を間近に控える女性が、バンコクの大渋滞に巻き込まれてしまった。病院まで間に合いそうもないと判断した警察官は、タクシー内での出産を決断する。
今月20日朝、バンコクに住む妊娠中のある女性(35歳)が、激しい陣痛に見舞われた。そこで彼女は、夫とともにタクシーにて病院へ向かう。
しかし道は、バンコクではお馴染みともいえる、あいにくの大渋滞であった。そんな中、女性の陣痛は増し、まさに今にも子供が産まれんばかりの状態になりつつあった。
そこで夫は、とりあえずタクシーから警察を呼んだ。
すぐに現場に駆けつけ、状況を確認した警察官3人は、このままでは病院まで間に合わないと判断した。そこで、警察官はタクシー内での出産を決断する。
というのも、この警察官の中に、出産の手伝いをできる者がいたのである。近年、タイの警察官の中には、こうした緊急事態をも想定して、勉強している者もいるのである。
かくして緊急の出産措置がとられることとなり、そして、警察官の手助けによって無事、タクシーの中で子供が産まれたのだ。
出産を済ませた後、タクシーは近くの病院に向かい、現在は母子ともに何の問題もなく、非常に健康な状態だという。
ちなみに、このニュースを伝えた地元紙には、出産が行われたタクシーの車種(トヨタ)や色(ピンク)、およびタクシーナンバー(492)が記載されている。
以前にもお伝えしたが、タイ人は、毎月2回行われる宝くじを購入するに際し、何か縁起の良いもの、あるいは変わったニュースにまつわる数字を参考にする場合が多い。執筆者も、この縁起の良いニュースにあやかり、末尾492の宝くじを買ってみようかと思案中である。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)