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writer : techinsight

【アジア発!Breaking News】”世界平和な国ランキング”日本は7位。「微笑みの国」タイは?

イギリスの経済誌『エコノミスト』の調査機関エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、「2009年度 世界平和指数(Global Peace Index〈GPI〉)」を発表した。
果たして、「微笑みの国」と称され、世界の人々に親しまれているタイの順位は?

EIUは今年、144カ国の平和指数を算出したが、その上位10カ国は以下のとおりである。

1位 ニュージーランド
2位 デンマーク
3位 ノルウェー
4位 アイスランド
5位 オーストリア
6位 スウェーデン
7位 日本
8位 カナダ
9位 フィンランド
10位 スロヴェニア

2008年におけるトップ5は、1位がアイスランド、2位デンマーク、3位ノルウェー、4位ニュージーランド、5位日本、だったので、去年の1位・4位のアイスランド、ノルウェーが入れ替わった形となっている。
また、日本は今年、順位を落とした結果となっている。

トップ10以外には、たとえば平和な国としてイメージされやすいスイスが18位にランキングされている。

また、東南アジアからは、シンガポールが23位、マレーシア26位、ベトナム39位、ラオス45位が、50位以内にランキングしている。
日本のお隣韓国は33位、台湾37位、中国74位であり、アメリカは83位であった。

では、タイの順位はどうだったのだろうか?

残念ながら、タイの平和指数は今年も伸び悩み、ランキングは去年に引き続き118位であった。

殺人事件や組織犯罪などの発生率が高く、また、暴力的なデモも見られたことなどが反映しているようだ。
しかも近隣諸国との関係についてもあまり良好とは評価されず、つまり、内政面、外交面ともに高評価は得られなかったのである。

タイは「微笑みの国」と称され、世界の人々に愛されている。現在も、タイの人々の笑顔は魅力的であり、「微笑みの国」であることに変わりはない。

しかし、近年見受けられるタイ国内の混乱が、ランキングにおいて反映されてしまったようだ。
もちろん、ランキングですべてが割り切れるわけではないものの、タイの現状を示すひとつの指針とはなるであろう。

ちなみに、世界平和指数の144カ国のランキングについては、こちらでご確認いただきたい。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)