writer : techinsight

【自動車氷河期をゆく!】5月の普通乗用車販売台数発表。エコカー減税は救世主となったのか?

日本自動車販売協会連合会から5月の乗用車の販売台数と車種のランキングが発表された。巷を騒がせたエコカー減税の効果はどれほどだったのか?そしてトヨタが発表した新型プリウスが市場に与えた影響はいかなるものか?

4月の乗用車の販売台数は、1位がインサイト、2位がフィットとなり、ホンダのワンツーフィニッシュであった。

そして5月はやはり、トヨタのプリウスが売れに売れまくり1位に輝いた。そして2位がフィットで、インサイトが3位という結果になった。フィットが2位でインサイトが3位になった理由として、ハイブリッドカーを購入しようと考えていた消費者が両方を比較してプリウスに受注が集中したからであろう。

4位以下も、エコカー減税の対象車が顔を揃えており、景気対策の一環として施行された効果があったのではと一見感じるがそうも言えない。

全ての普通乗用車の総販売台数は178503台であり、前年同月比で80.6%でしかない。19.4%のマイナスである。4月は対比で71.4%であったので、多少はエコカー減税の効果はあったといってもこの有様である。

軽自動車の5月の対比は18.4%のマイナスであったので、ハイブリッドカーの「減税」でなく、「免税」というメリットがあったにもかかわらず、やはり落ち込み度でいえば軽を勝った形になってしまった。

それでも、エコカー減税の効果があったのでは?という声も聞こえてきそうであるが、この法案は、購買意欲の青田買いといえる。車を購入しようと考えている消費者に対して、減税、免税を餌に早期購入を促している。この減免税を利用するために予定より数ヶ月もしくは1年ほど早く購入した消費者は多くいるはずだ。それが政府の狙いであるが、逆に数ヵ月後、1年後に購入する消費者が減ったということではないだろうか。そうなると、現時点の数字がどれほどの意味があるのか。

景気対策として、まずはお金の流通を生み出すこと。それが第一ではあるが、減税などに頼らなくても販売が伸びるような、根本的かつ早期の景気の回復を期待したい。
(TechinsightJapan編集部 ”自動車魂世界一”car journalist 木下)